レビュー

手のひらから離着陸可能な小型ドローン「DJI Neo」ではボタン1つで「被写体を追いかける映像」や「被写体の周囲を旋回する映像」を撮影可能

DJI Neoを飛ばす様子


2024年9月5日(木)に登場した「DJI Neo」は、バッテリー込みでわずか137gという軽量な機体ながら4K・30fpsでの録画が可能な高性能カメラを搭載しているのが特徴です。さらに、DJI Neoには「手のひらをかざすだけで着陸させられる機能」や「自動で被写体を追尾する機能」なども搭載されているので、各種便利機能を使ってみました。

DJI Neo - この手から舞い広がる、新たな創造性 - DJI
https://www.dji.com/jp/neo

DJI Neoのセットアップ手順やカメラ性能などについては以下の記事で詳しくチェックできます。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」を飛ばして4K空撮映像を撮影してみたよレビュー - GIGAZINE


なお、今回DJIからレンタルしたDJI Neoは無人航空機登録手続きを済ませており、実際の飛行は無人航空機の飛行禁止空域の外で行っています。

◆手のひらからの離着陸
DJI Neoは地面からだけでなく、手のひらから離陸させることもできます。これにより、地面がデコボコで平らな場所を確保できない状況でも安全に離陸させられます。

手のひらからの離陸


また、ドローンの真下に手をかざすと自動的に着陸し、プロペラの回転がストップします。

手のひらへの着陸


手のひらからDJI Neoを離着陸させる様子は、以下の動画で確認できます。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」は手のひらからの離着陸が可能 - YouTube


◆AIトラッキングを利用したクイックショット
ドローンはラジコンヘリと比べると操作が簡単ですが、旋回や上昇などを組み合わせて印象的な構図の空撮映像を撮影するには、ある程度の練習が必要です。一方で、DJI Neoには自動操縦機能「クイックショット」が搭載されており、簡単に印象的な空撮映像を撮影可能です。

クイックショットを使うには、ドローンとDJI Flyアプリを接続したうえで画面上の「フォロー」ボタンをタップします。

撮影モードを選択する


すると「手動制御」「フォロー」「ドローニー」「サークル」「ロケット」「スポットライト」「DirectionTrack」の7種から撮影モードを選択できます。

さまざまな撮影モード


撮影モードを選択したら、画面上の「START」をタップすればDJI Neoが自動的に飛んで印象的なムービーを撮影してくれます。

撮影開始ボタン


クイックショットで使える「フォロー」「ドローニー」「サークル」「ロケット」「スポットライト」「DirectionTrack」をモードを使ってどんなムービーを撮影できるか確かめてみました。以降の映像は中央に映る人物を被写体に指定した状態で撮影しており、その他の設定はすべて初期設定で撮影しています。

・フォロー
フォローは被写体を画面中央に維持し、ドローンが被写体の動きを追従しながら撮影してくれるモードです。DJIによると、フォローはランニングやサイクリングといった動きのある動作を撮影する際に役立つとのこと。

DJI Neoのクイックショット機能の「フォロー」モードで撮影した動画 - YouTube


外から見た様子がこんな感じ。被写体が激しく動いても問題なく追尾できています。

DJI Neoのフォローモードで撮影している様子 - YouTube


・ドローニー
ドローニーは被写体を画面中央に維持し、斜め上方向に上昇しながら撮影するモードです。被写体がどんどん小さくなりつつ見える景色が広がる様子を楽しめます。なお、被写体からの距離は2m・4m・6m・10mの中から設定可能で、デフォルトでは4mに設定されていました。

DJI Neoのクイックショット機能で使える「ドローニー」 - YouTube


・サークル
サークルは被写体を中心に円を描くように飛行するモードです。手動で操縦しようとすると「ドローンを水平方向に円を描くように飛ばしつつ、カメラで被写体を捉え続けるためにドローンを水平方向に回転させる」という複雑な操作が必要ですが、クイックショットを使えば自動操縦で撮影できます。サークルもドローニーと同様に被写体からの距離を設定可能で、2m・4m・6m・10m・20mの中から選択できます。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」で撮影できる「サークル」動画 - YouTube


・ロケット
ロケットは被写体を撮影しながら上昇するモードです。ドローニーと異なり設定次第で最大10m垂直に上昇するのが特徴。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」で撮影できる「ロケット」動画 - YouTube


・スポットライト
スポットライトは離陸した位置でホバリングして、被写体を追従しながら撮影してくれるモードです。スポットライトを使うことで1人でも3人称視点での映像を簡単に撮影できます。

DJI Neoのクイックショット機能で使える「スポットライト」 - YouTube


・DirectionTrack
DirectionTrackはフォローモードよりもアクティブに被写体の動きを追跡してくれるモードです。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」で撮影できる「DirectionTrack」動画 - YouTube


小走りや急な方向転換といった激しい動きをしてもしっかりと追従してくれます。

DJI NeoのDirectionTrackモードで撮影している様子 - YouTube


・送信機やスマートフォンと接続せずにワンボタンで自動飛行
DJI Neoは、送信機やスマートフォンで操縦せずとも、本体前面に搭載されているボタンを押すだけで自動操縦を実行できます。


本体前面のボタンを押して「ドローニー」を実行する様子が以下。なお、特定飛行に該当する飛行を行う場合は、本体前面のボタンを操作する場合であっても送信機やスマートフォンとの接続が必須です。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」は本体のボタンでも操作可能 - YouTube


・音声付きの空撮映像を撮影
DJI Flyにはマイク機能が搭載されており、スマートフォンに向かって声を吹き込むことで空撮映像に声を含めることができます。

録音をオンにするボタン


スマートフォンで録音しつつ撮影した映像がこんな感じ。

DJIの小型軽量ドローン「DJI Neo」はスマートフォンのマイクを使って録音する - YouTube


・風の影響を受けやすい
DJI Neoは137gという軽さで持ち運びやすさに秀でていますが、その軽さから風に大きくあおられてしまいます。最大6m/sの風が吹く中でのDJI Neoの揺れの程度がこんな感じ。

DJIの超小型軽量ドローン「DJI Neo」が風でふらつく様子 - YouTube


・バッテリー持続時間は短め
今回レンタルした「DJI Neo Fly Moreコンボ」には合計3本のバッテリーが付属していますが、1本当たり約20分の飛行で「バッテリー残量低下」と表示され、バッテリーの交換・充電が必要になりました。また、気温35℃の屋外で電源のオン・オフを繰り返しつつ約1時間15分ほど撮影すると高温警告が表示され、一定時間撮影ができなくなりました。

高温警告


なお、DJI Neoは公式オンラインショップなどで購入が可能で、送信機などが付属する「DJI Neo Fly Moreコンボ」の記事作成時点でのAmazon.comでの価格は税込5万7200円です。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1r_ut

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