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【訃報】ドラえもん役を26年演じた声優・大山のぶ代さん死去


1979年4月からテレビ朝日系で放送されているアニメ「ドラえもん」のドラえもん役を2005年3月まで26年にわたり担当していたことで知られる声優の大山のぶ代さんが、老衰のため2024年9月29日に亡くなったことがわかりました。90歳でした。

【速報】ドラえもんの声優大山のぶ代さん死去|47NEWS(よんななニュース)
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大山のぶ代さん死去 90歳 「ドラえもん」26年…アニメ黎明期支えた功績 「サザエさん」に女優業も― スポニチ Sponichi Annex 芸能
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大山のぶ代さん死去「ドラえもん」テレ朝第1期声優の存命は86歳野村道子「しずかちゃん」1人 - 芸能 : 日刊スポーツ
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【訃報】ドラえもんを演じた声優・大山のぶ代さん(90)老衰で死去 所属事務所発表(2024年10月11日) - YouTube


大山さんは1936年10月6日生まれ、東京都出身。


子どものころから個性的な声の持ち主だったものの、それゆえに中学生のころに「大山さんが声を出したらみんなで笑う」という嫌がらせを受け、無口に。しかし、母親の支えもあって意識を改め、放送部で校内放送を担当するようになると、一カ月ほどで大山さんの声を笑う人はいなくなったそうです。

高校では演劇部に所属しましたが2年生の時に母親を亡くし、一方で、父親は大山さんが演劇の道に進むのは反対していたことから、高校卒業後、一人暮らしをして働きながら劇団俳優座の養成所に所属しました。養成所に所属していた1956年、NHKのドラマに俳優として出演してテレビデビュー。養成所を卒業した1957年には海外ドラマ「名犬ラッシー」の吹替で、声の仕事を始めました。この時期の声の仕事では「ハリスの旋風」主人公の石田国松役、「サザエさん」磯野カツオ役(初代)などが知られています。吹替では「女性の声以外」を担当することが多かったとのこと。

ただ、大山さんは一時期、「アニメーションの作風が変わっていく中、自分の好みではない傾向の作品が増えてきてしまった」ということで声優業を休みました。

「ザンボット3」の富野由悠季監督(当時は富野喜幸表記)は、「無敵超人ザンボット3」主人公の神勝平役のオーディションに訪れた大山さんについて、アニメの仕事は久々だったものの、「この人だと思いOKを出した」とスポニチに答えています。

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「ザンボット3」終了の1年後、大山さんは「ドラえもん」と運命的な出会いを果たすことになります。

アニメ「ドラえもん」は、テレビ朝日系列で放送される前に1973年4月から半年間、日本テレビ系列で放送されていて、初代のドラえもん役は「ジャングル大帝」ヒゲオヤジ役などで知られる富田耕生さんが担当。3カ月経過時に2代目として「ドラゴンボール」孫悟空役などで知られる野沢雅子さんに交代しており、大山さんはドラえもんとしては3代目にあたります。

大山さんが演じたドラえもんの「こんにちは、ぼくドラえもんです」という自己紹介は、原作漫画には登場しない大山さん発案のもので、のちに自伝のタイトルにも「ぼく、ドラえもんでした。」という形で使用されています。

Amazon.co.jp: ぼく、ドラえもんでした。 (小学館文庫 お 33-1) : 大山 のぶ代: 本


2001年に直腸がんが見つかり、大山さんは「ドラえもん」以外の仕事をすべて降板。ドラえもん役は続投したものの、このときに降板を決意したとのことで、スタッフとの長期の話し合いの結果、2005年3月をもってメインキャストだった小原乃梨子さん、野村道子さん、肝付兼太さん、たてかべ和也さんとともに揃って降板しました。2005年4月からは水田わさびさんが4代目としてドラえもん役を担当しています。

【ドラえもん名作】未来の国からはるばると《公式》 - YouTube


ドラえもん役以後のキャリアでは、「ダンガンロンパ」シリーズのモノクマ役が知られています。

PSP スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 TVCM30秒ver. - YouTube


また、ゲーム「アルカノイド」(ブロック崩し)の名手としても知られていました。

2015年、大山さんの夫である砂川啓介さんにより、大山さんがアルツハイマー型認知症になっていることが公表され、2016年に「ダンガンロンパ」モノクマ役を降板。以後は老人ホームで過ごしていたとのこと。なお、大山さんの介護をしていた砂川さんは2017年7月11日に尿管がんのため亡くなりました。

なお、「無敵超人ザンボット3」が登場するゲーム「第4次スーパーロボット大戦」のPlayStation移植版である「第4次スーパーロボット大戦S」は、「スパロボ」シリーズで初めて戦闘時のセリフが音声収録されましたが、大山さんは出演せず、「スーパーロボット大戦IMPACT」以降は坂本千夏さんが勝平役を引き継ぎました。この件について、作品のプロデューサーである寺田貴伸さんは、大山さんにオファーしたものの、理由の説明があった上での辞退だったことを明かしています。

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in メモ,   動画,   アニメ, Posted by logc_nt

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