取材

「プレマチ★アソビ」キックオフ・ミーティングに徳島県の村上副知事が参加、県としてマチ★アソビは実施したいというスタンスを表明


一時的なお休み状態にある西日本最大級のサブカルイベント「マチ★アソビ」とはどういうイベントなのか、そして今後のマチ★アソビをどうしていくのかを語るキックオフ・ミーティングが開催されました。イベントには徳島県の村上耕司副知事、マチ★アソビ世話人の桶田大介弁護士らが参加し、コミュニケーション不全だった部分を改善して「ボタンの掛け違い」が解消されたことや、県としてはマチ★アソビは実施したいスタンスであることなどが語られました。

マチ★アソビ キックオフ・ミーティング
https://www.machiasobi.com//events/premachiasobi/prem_kickoffmeeting.html

プレ マチ★アソビ(キックオフ・ミーティング&帰ってきた?業界関係者トーク) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JY915L5wgrk

イベントは徳島駅前・アミコビル9階にあるとくぎんトモニプラザの大会議室で開催されました。

写真左から司会のニッポン放送・吉田尚記アナウンサー、マチ★アソビ世話人の桶田大介弁護士、アニプレックスの高橋祐馬プロデューサー、徳島県の村上耕司副知事、NPO法人びざん大学の長谷川晋理代表。長谷川代表は、マチ★アソビのグルメハントに何度も参加している店舗「CHU CHU CHURROS CAFE」に携わっているほか、「橋の下美術館」で用いられるひょうたん島クルーズの船長でもあります。


会議室の定員は150名ですが、ほぼ満席となっていました。ほとんどの人がマチ★アソビに参加経験があるほか、第1回から参加しているというツワモノたちも少なからずいました。


まずは、「マチ★アソビの風景」と題して、過去のマチ★アソビを写真と映像で振り返り、そもそもマチ★アソビというのがどういったイベントなのか掘り下げが行われました。村上副知事は2024年に徳島に来たばかりとのことですが、過去のフライヤーをずらっと揃えて持参していました。


イベント中盤からは、そもそもなぜマチ★アソビが開催できていないのか、副知事を交えて質疑応答のような形で踏み込んだ話が行われました。当該パートは以下から再生可能です。

プレ マチ★アソビ(キックオフ・ミーティング&帰ってきた?業界関係者トーク) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JY915L5wgrk&t=2385s

吉田さんが「行政の方からやめてくれとお願いしたわけではないんですよね?」と切り込むと、村上副知事は「そういうわけではないです」と返答。予算組みの中で、広く他のイベントにもお金を出してはどうかなどの議論があった中で、マチアソビ関係者と議論を深めることができず、コミュニケーション不足から不信感が募った結果、2024年春と秋の開催は難しいという結論に至ったのだとのこと。


一方で、それではいけないということで、関係をなんとかすべく動き始めて、再開へ向けての議論が始まり、2025年春開催に向けて、プレマチ★アソビを準備号として2024年秋に実施することになったそうです。

重ねて「県としても(マチ★アソビを)やりたいというスタンス?」と吉田さんに確認されると、「もちろんそうです」と村上副知事は応じました。

補足のような形で、世話人の桶田氏はマチ★アソビが15年にわたって開催されてきた結果、ルーチン化されてコミュニケーション不全になる部分が出ていたと説明。それが、予算組み替え等の中で、小さなズレだったものが大きくなり、結果的に「火のないところに煙が上がる」形になっていたとのことです。

プレマチ★アソビからは、これまでとは違って県の補助事業となり、民間のNPO法人マチ★アソビが主催して、3分の2が補助金、3分の1が自分たちの調達分で開催されることになったと、桶田氏は説明しました。

後半には参加者から、今後のマチ★アソビでやってほしいこと、期待することとして「チャリティオークション」や「マチ★アソビRUNキング」、「パーソナルスポンサー」などが挙げられました。

「チャリティオークション」は、東日本大震災復興支援の目的で2011年秋開催のマチ★アソビ vol.7から行われたもので、2017年春に開催されたマチ★アソビ vol.18の開会式で南三陸町への移動図書館の贈呈式が行われました。その後、移動図書館は「せっかくならラッピングを」ということで、およそ30作品のラッピングが施されました。

Fate・アイナナ・マクロス・俺妹などの作品で彩られた「ラッピング移動図書館」実車お披露目 - GIGAZINE


「マチ★アソビRUNキング」は、徳島市内に設定された4kmのコースを走るイベントとしてマチ★アソビ vol.14から始まった「マチ★アソビRUN」が、4度目の開催となるマチ★アソビ vol.20の際に「川の上に設置されたゴザを走り抜ける」などを取り入れた変則トライアスロンとして生まれ変わった競技です。

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「パーソナルスポンサー」はマチ★アソビ vol.8から行われた企画。ざっくりと、3000円、1万円、3万円の価格帯のコースが設定され、申し込むとマチ★アソビ会場で作品の生動画を1枚選んでもらうことができたり、口外厳禁で整理券の競争率が高かった「業界関係者トークイベント」の入場チケットがもらえたりしました。

また、以前は徳島駅近くの商店街・ポッポ街で漫画家さんによるサイン会やドローイングイベントが開催されていたのに、コロナ以降は会場が縮小気味なので、再びマチを広く使って欲しいという要望も上がりました。

一例として、マチ★アソビ vol.4では「Fellows!」に連載を持っていた人気作家の入江亜季さん、大武政夫さん、菊池るちさん、高橋那津子さん、新居美智代さん、宮田紘次さん、森薫さんの7人が壁画を合作したことがあり、その一部始終はそばで観覧することが可能でした。

漫画家の絵のうまさに感動、「Fellows!」連載作家7名による「マチ★アソビ」合作壁画~完成編 - GIGAZINE


この件については、会場に来ていた徳島県議会の仁木啓人議員が回答者として参加(左から3人目)。空き店舗の活用については「行政がどうサポートしていくかが求められていくところ」と述べ、「皆さんに喜んでいただけるのが一番いいと思っていますので、今後とも議会としてもサポートしたいと思っています」と語りました。

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in 取材,   動画, Posted by logc_nt

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