生き物

18世紀に建てられた図書館ではコウモリが本を守っている


ポルトガルにあるジョアニナ図書館とマフラ宮殿図書館には、昔からコウモリが住み着いており、夜になると出てきて、本を食い荒らす虫を駆除してくれているそうです。

In This Beautiful Library, Bats Guard the Books - Atlas Obscura
https://www.atlasobscura.com/articles/library-bats-coimbra-wild-life-excerpt


Bats Act As Pest Control at Two Old Portuguese Libraries | Smithsonian
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/bats-act-as-pest-control-at-two-old-portuguese-libraries-9950711/

ジョアニナ図書館は、1717年から1728年にかけて建設された図書館で、2013年に世界遺産に登録された「コインブラ大学」の構内にあります。多くの本とともに、本棚の裏には体長2cmほどの小さなコウモリ、フリーテイルコウモリとソプラノピピストレルが生息しています。

コウモリが図書館に住み始めたのは、ホール内の机やテーブルを雨から守るため、ロシアから大きな革のシートを購入した18世紀後半のことだとみられています。


図書館に住むコウモリたちは何世紀にもわたり、昼はねぐらで過ごし、夜になると紙や接着剤にダメージを与える虫を食べてくれているとのこと。

コウモリがジョアン5世の肖像画のそばでおしっこをすることは防げないものの、図書館の人たちはコウモリを「名誉司書」として手厚く扱っています。その証拠に、2015年に図書館の扉が交換された際には、コウモリが川の水を飲みに行くことに配慮して、コウモリが出入りするための隙間が残されました。

なお、夜行性のコウモリを見るために、ジョアニナ図書館では定期的にガイド付きのツアーを実施しているそうです。

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in 生き物, Posted by logc_nt

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