レビュー

Xに「リプライを関連性・いいね数・新着順で並び替える機能」が追加、青色チェックマーク持ちのインプレゾンビ対策になるか


X(旧Twitter)が日本時間の2024年8月10日、リプライを「関連性が高い順」「新しい順」「いいねが多い順」に並び替える機能を追加しました。Xユーザーの間では、人気の投稿にインプレッション目当てで群がってくる「インプレゾンビ」への不満が高まっており、リプライの並び替え機能がインプレゾンビ対策になると期待されています。


Elon Musk's X lets users sort replies to find more relevant comments | Mashable
https://mashable.com/article/x-twitter-launches-reply-sorting

Twitter finally fixes the most annoying change to replies - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2024/08/10/twitter-reply-sorting/

Xがリリースしたリプライの並び替え機能は、ウェブ版とモバイル版の両方で利用することが可能です。ウェブ版の場合、リプライのある投稿の下部に表示されている「関連性が高い」をクリック。


デフォルトだと「関連性が高い」とアルゴリズムが判断した順に並んでいますが、これは有料サブスクリプションのTwitter Blueに加入した青色チェックマーク持ちのユーザーが優遇されています。新たな機能では、関連性ではなく「新しい順」あるいは「いいねが多い順」に並び替えることが可能。


「新しい順」に表示するとこんな感じ。新しく送られた順にリプライが並んでいます。


「いいねが多い」を選択すると、獲得したいいね数が多いリプライの順に表示されました。


モバイル版アプリでも同様に、「最も関連性の高い返信」「新着順」「いいねが多い順」でリプライを並び替えることが可能です。


Xでは2023年から、有料サブスクリプションプランの加入者を対象にした広告収益分配プログラムが展開され、ユーザーがインプレッション数に応じて報酬を受け取ることが可能になりました。これに伴い、人気のある投稿に手当たり次第リプライを送り、インプレッションを稼ぐ「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントが急増しています。

リプライにインプレゾンビが殺到すると、一般ユーザーのリプライが見にくくなってしまうため、多くのユーザーはインプレゾンビを嫌っています。今回導入されたリプライの並び替え機能によって、インプレゾンビではなく一般ユーザーのリプライを見やすくなるのではないかと期待されています。


しかし、リプライの並び替えはあくまでいいね数やリプライのタイミングに左右され、インプレゾンビだけを狙い撃って排除することはできません。そのため、インプレゾンビが互いにいいねを付け合う戦法を取ったり、ちょうどインプレゾンビが群がってきたタイミングだったりすると、並び替えても上位にインプレゾンビが表示される可能性があります。

実際に使ってみた印象としては、コンテンツの公式アカウントや有名人へのリプライ欄など、リプライにいいねが付きにくい投稿では、「いいね順」の並び替えがあまり有効ではありません。一方、一般ユーザーのバズツイートなどでは有益だったり面白かったりするリプライにいいねが付きやすいため、「いいね順」に並び替えることで有益な投稿を見つけやすくなっていると感じました。

◆フォーラム開設中
本記事に関連するフォーラムをGIGAZINE公式Discordサーバーに設置しました。誰でも自由に書き込めるので、どしどしコメントしてください!Discordアカウントを持っていない場合は、アカウント作成手順解説記事を参考にアカウントを作成してみてください!

• Discord | "Xのリプライ並べ替え機能使ってみた?どんな時に便利そう?" | GIGAZINE(ギガジン)
https://discord.com/channels/1037961069903216680/1272845983495098368

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
X(旧Twitter)の青いチェックマークがユーザーを欺いていると欧州委員会が警告、総売上高の6%の罰金に直面する可能性も - GIGAZINE

X(Twitter)の認証済みアカウントが拡散する誤情報に対してコミュニティノートが十分機能していないという研究結果 - GIGAZINE

イーロン・マスクがX(旧Twitter)の有名アカウントに青いチェックマークを無料配布、バッジの押し売りにありがた迷惑 - GIGAZINE

X(旧Twitter)が「青色チェックマークを隠す機能」の廃止を決定して無理やりマークを押しつけられたユーザーから嘆きの声が上がる - GIGAZINE

X(旧Twitter)がテロリストに青色チェックマークを販売していたとの報告 - GIGAZINE

イーロン・マスクはXで虚偽情報を50回拡散したがコミュニティノートによるファクトチェックは適用されていないことが調査で判明 - GIGAZINE

X(旧Twitter)のチャットAI「Grok」が虚偽の選挙情報を拡散しているとして州務長官らが修正を要請 - GIGAZINE

in レビュー,   モバイル,   ネットサービス, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.