バッテリー駆動も可能な置くだけで周辺温度マイナス10度の冷風を出せる山善「ELEIN バッテリー対応コンパクトクーラー」を使ってみた
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部屋の一部でだけ冷風が欲しいけれど、そのために工事をするほどではないという時や、室外機を設置することができないという場所で便利なのがスポットクーラー。電源を接続するだけでただちに利用を始めることが可能です。家電などさまざまなものを取り扱う山善による「コンセントに依存せずに使える」ことをコンセプトとした「ELEINシリーズに、バッテリー対応コンパクトクーラー(YBC-C04)が加わっているので、実際に使ってみました。
バッテリー対応コンパクトクーラー|どこでも使える新しいバッテリー:ELEIN
https://book.yamazen.co.jp/lp/elein/lineup/ybc-c04/
「バッテリー対応コンパクトクーラー」本体と同梱物一式はこんな感じ。
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本体は230mm×474mm×322mmの大きさ。
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重さは実測で8.6kgでした。
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反対側はこんな感じ。端部の形状などに微妙な違いがあります。
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天面右手側に操作パネルがあります。ボタンは左から「切タイマー」「送風」「冷風」「電源」の順。
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裏側中央部のふたを外すとバッテリースロットが現れます。
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バッテリーは最大で4個装着可能。なお、バッテリーは「ELEIN」シリーズで共通のリチウムイオンバッテリー「YBDC-5A」で、充電器ともども別売です。
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バッテリーの下の引き出せるタンクは排水用。
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使用前にダクトの準備をします。まずは、角の丸い排熱口用継手から。ダクトは伸ばしておきます。
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ダクトを継手内側の溝に沿わせるように、時計回りにねじ込んでいきます。
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これ以上ねじ込めないというところまで入れればOK。
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継手下部のツメを本体の穴に合わせ、上のツメをパチッとはめるように取り付けます。
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取り付けるとこんな感じ。ダクトの最大延長は90cm+αぐらいです。
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同じように、送風口側継手にもダクトを取り付けます。
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取り付けたら、こちらの継手も下部のツメを先に合わせたのち、上部をカチッとはめ込みます。
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冷風モードで使用していると排水が必要です。もし近くに排水が可能なのであれば、排水ホースをつなぐことで、タンクを用いることなく排水が可能。排水タンクの状態を気にする手間がなくなります。排水ホースは排水タンク部分にある穴に奥までしっかり差し込むだけでOK。
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こんな感じで、排水タンクの上に排水ホースが取り付けられることになります。
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排水部の根元は、管の下部に切り欠きがあって、そこから排水タンクに水を落とす仕掛けになっており、ホースはその切り欠きを埋めるように押し込めていれば大丈夫です。
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最後に電源を接続します。ACアダプター部分は177mm×80mm×33mmで、ノートPCのものとくらべるとかなり大きめ。
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重さはACアダプターと電源ケーブルあわせて実測で770g。
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本体左側面の下部にあるキャップを開けて、コネクターの切り欠きの位置を合わせて接続します。電源に接続できると「ピッ」という電子音が1回鳴ります。ランプは光りません。
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電源ボタンを押すと、冷風「弱」モードで起動します。この状態で「冷風」ボタンを押すごとに強と弱が切り替わります。また、「送風」ボタンを押すと送風の弱と強に切り替わります。
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室温27度ほどの無風環境で、冷風「弱」を動かしているところ。本体左側に熱風を排出しつつ、右側に冷風を吹き出しています。赤外線サーモグラフィ撮影が可能な「FLIR ONE Pro」で本体正面から撮影を行うと、だいたい本体左側の排気口付近が38度ぐらい、本体右側のダクトが23度台に冷えていました。
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冷風が吹き出しているダクトの先端をのぞき込むように撮影すると、内部は20度台を記録。クーラーを置いている台の上は28度ぐらいあるので、かなり冷えているのがわかります。
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一方、排気側のダクトの先端近くは32度ぐらいになっていました。近くのイスの金属製の足は24度台となっています。
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本体はもちろん、ACアダプターもかなりの熱を持っていて、50度を超えていました。
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冷風を「強」にすると、冷える温度が変わるわけではないようですが、強風になって体感の涼しさは増します。排気部分の温度は32度、冷風噴出部分の温度は16度台。
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冷風側のダクトをのぞき込むと温度は18度台。かなりひんやりします。
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一方、排気側ダクトは36度近くに。
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中をのぞき込んでみると39度との表示でした。
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なお、「送風」モードにすると単に風を送り出すだけになります。冷やす必要がなくなるからか、本体もそれほど熱くなくなり、27度ぐらいに。
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風の噴出側の温度は25度ぐらい。
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冷気を出す必要がないため、排気は行われておらず、排気側ダクトの温度は周りと同じぐらいの25度台となっていました。むしろ、壁の方が熱いぐらいです。
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送風だとACアダプターもそこまで熱を持たず、31度台となっていました。
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なお、冷風「弱」で30分運転したときの排水量はおよそ100ml。
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タンクの容量はおよそ500mlあるので、温度によって違いは出そうですが、だいたい2時間30分ぐらいはタンクを気にせず運転できそうです。
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このスポットクーラーは場所を取らず、ぱっと置いたらそこで使えるのが大きな利点なので、実際に外に持ち出して使ってみることにしました。
・つづき
バッテリー対応コンパクトクーラーは炎天下でもちゃんと力を発揮できるのか確かめてみた - GIGAZINE
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