メモ

ケンタッキーフライドチキン創始者「カーネル・サンダース」がチキンの品質がひどいことに苦言を呈していた


1976年9月のある日に発行されたニューヨーク・タイムズの中に、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の創設者であるカーネル・サンダース(ハーランド・デイヴィッド・サンダーズ)についての記事が掲載されました。その中で、会社から離れてアドバイザーとなったカーネル・サンダースがふと訪れたKFC店舗で「チキンの味がひどい」と漏らしていたことが記されています。

“For the Colonel, It Was Finger-Lickin’ Bad”
https://kottke.org/16/08/for-the-colonel-it-was-fingerlickin-bad

フランチャイズが成功して各地にKFCを建てたカーネル・サンダースは、1964年に投資会社へ会社を売却し、アドバイザーという立場でしばらく会社のために活動していました。しかし、一部の店舗の味は気に入らなかったようで、カーネル・サンダースがマンハッタンのKFCに訪れたときの様子がニューヨーク・タイムズに記されています。


1976年9月のある日、ニューヨーク・タイムズの料理評論家であるミミ・シェラトンとカーネル・サンダースはマンハッタンのKFCに立ち寄りました。カーネル・サンダースは何人かの客に手を振った後に厨房に入り、チキンを揚げている釜に近づいて以下のように切り出したそうです。

「キツネ色になるはずだ。12分も揚げているようだが、6分長い。しかも揚げ油は1週間前に替えるべきだった。こんなひどいフライドチキンは見たことがない。マッシュポテトとグレイビーソースを見せてくれ。どうやって作るんだ?」

シェフがカーネル・サンダースに「まずインスタントの粉末ポテトに熱湯を混ぜるんです」と説明すると、カーネル・サンダースは「それから壁紙のノリを作るんだね。次に茶色いグレイビーソースを加えると、どろどろになると。このポテトを私が飲み込むことは不可能だ。そしてこのコールスロー。このコールスロー!彼らは私の言うことを聞かない。ミラクルホイップを使うべきだ。それ以外は灰色になる。キャベツ以外何も入れちゃいけない。ニンジンはダメ!」とまくし立てたそうです。

by shadle

これ以外にも、カーネル・サンダースは既存のフランチャイズに不満を抱えていたようです。あるインタビューでカーネル・サンダースは以下のように話しています。

「あのグレイビーソースはひどい。水道水を1000ガロンあたり15~20セントで買って、小麦粉やでんぷんと混ぜて、壁紙用のノリを作るんだ。母が作るのを見たことがあるから壁紙ノリがどんなものかは知っている。その壁紙ノリに汚泥を加え、1パイント65セントか75セントで売る。栄養がないんだから、売ってはいけない。そしてもうひとつ。あの新しいクリスピー・チキンはチキンの上にドーナツボールをくっつけただけのものにすぎない」


なお、上記の発言をした後にカーネル・サンダースはフランチャイズ加盟者から訴訟を起こされたそうです。

1980年まで存命だったカーネル・サンダースはテレビ番組にも出演しており、YouTubeなどでその姿や声を確認することができます。

What's My Line? Colonel Sanders - YouTube

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in Posted by log1p_kr

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