メモ

ドイツ海軍が旧型艦の8インチフロッピーディスクをエミュレーションシステムに置き換えようとしている


ドイツ海軍が、ブランデンブルク級フリゲート(123型フリゲート)の運用に不可欠な「8インチフロッピーディスク」をエミュレーションシステムに置き換えようと模索していることがわかりました。

Brandenburg-Klasse: Marine sucht Ersatz für 8-Zoll-Floppys von Fregatten - Golem.de
https://www.golem.de/news/brandenburg-klasse-deutsche-marine-braucht-neue-8-zoll-floppys-fuer-fregatten-2407-186927.html

German Navy to replace aging 8-inch floppy drives with an emulated solution for its anti-submarine frigates | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/pc-components/storage/german-navy-aims-to-replace-aging-8-inch-floppy-drives-with-an-emulated-solution-for-its-anti-submarine-frigates

ドイツ海軍の入札文書によると、海軍は「フロッピーディスクをエミュレーションシステムに置き換えるシステム」の開発企業を募集している模様。課題は、1990年代のテクノロジーと完全に互換性のある最新システムを設計することで、既存の8インチフロッピーディスクおよびディスクドライブの機能を完全にエミュレートする必要があるそうです。


ドイツの123フリゲート艦は1990年代半ばに就役し、フロッピーディスクを利用した処理が行われていましたが、30年たった時代ではさすがに通用しなくなってきたようです。フロッピーディスクは123型フリゲート艦のデータ収集システムを担っており、推進や発電など、基本的な船舶機能を制御しているそうです。

なお、123型フリゲート艦は武器システムや武器管制システムもアップグレードされる予定で、スウェーデンの軍事企業・SAABが改築を請け負っているとのこと。

by Bernt Rostad

テクノロジー系メディアのTom's Hardwareは「既存のフロッピーの全機能を維持しながら、30年前のコンピューター・ハードウェアをシームレスに置き換えるのは容易ではありません。しかし近年、他の政府機関が同じような問題と格闘していることはご存じでしょうか。サンフランシスコでは列車制御システムでフロッピーディスクが使われており、アメリカの戦略的自動指揮統制システム(SACCS)も2019年まで、8インチフロッピーディスクに依存していました。日本政府も、河野太郎デジタル担当相により、公的規制の提出書類には欠かせなかったフロッピーディスクが廃止されています」と述べ、旧世代の技術をいまだに使っているところは意外と多く、近代化への取り組みが行われていると指摘しました。

日本政府がフロッピーディスク縛りの撤廃を達成、次はFAXなどの見直しへ - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
大陸間弾道ミサイルや核爆撃機のオペレーションにいまだにフロッピーディスクが使用されていることが明らかに - GIGAZINE

3M製フロッピーディスクは粘着テープ技術の発展系だった - GIGAZINE

かつて広く使われていた「フロッピーディスク」についてプログラマーが解説 - GIGAZINE

HDD4台分のデータをVHSテープに詰め込むロシア発の技術「ArVid」とは? - GIGAZINE

in Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.