時速100kmで坂を転がるチーズを男たちが全力で追いかける危険な祭り「チーズ転がし祭り」をハイスピードカメラでスローモーション撮影するとこんな感じ
毎年春にイギリスで開催される「チーズ転がし祭り」は、丘の急勾配にチーズを転がし、人間が坂道を転げ回りながら全力で追いかける行事です。毎回ケガ人が続出するほど危険であるにもかかわらず、毎年世界中から参加者が集まる人気を誇るこのイベントを撮影したムービーを、さまざまなものをハイスピードカメラで撮影してスローモーションで観察するYouTuberのThe Slow Mo Guysが公開しています。
Slow Motion Cheese Roll - The Slow Mo Guys - YouTube
チーズ転がし祭りを撮影するため、イギリスにやってきたThe Slow Mo Guysの2人。
チーズ転がし祭りの会場であるクーパーズヒルに到着。チーズ転がし祭りは19世紀から続く歴史のあるイベントで、毎年このお祭りに参加するため、あるいは観戦するために世界中から多くの人が集まります。
舞台となるこの急な坂は最大傾斜45度で、距離は約183メートル。20人が一斉にこの坂を駆け下りるレースが計5回行われます。
転がってくるチーズは重さ3.6kgで、柵をぶち破って観客席に突っ込んでくることもあるとのこと。念のため、The Slow Mo Guyは少し古いカメラを持って来たそうですが、それでも4K画質で800fpsで撮影が可能だとのこと。これは、60fpsの映像だと約13分の1倍速で撮影できるという計算になります。
レースの前には丘を昇るイベントも開催されたそうですが、ちょうど本番のレースが始まる前に通り雨が降ってきました。
イギリスは雨が多いということを知ってか、持参した傘を差す観客たち。突然の雨によって坂はぬかるみ、最悪のコンディションです。
というわけでレースがスタート。丘のゴールラインには、転がり落ちてくる参加者を受け止めるために地元の学生ラグビー部員が並んでいます。
レーススタート。チーズを転がしてから、それを必死に追いかける参加者たち。
ただし、丸いチーズが坂を転がり落ちる速度は人間のそれを軽く超えており、あっという間に麓に到達。チーズの速度は最大で時速100kmを超えるそうです。
もともとデコボコした地形な上に、少し前に降った通り雨のせいで地面がぬかるんでおり、泥だらけになって文字通り転がり落ちるように坂を下る参加者。
ゴールラインの学生らが、参加者たちを受け止めます。
最初にゴールラインに到達した人が、転がしたチーズをゲットできます。
映像を見返して、あり得ない角度で坂を転がっていく参加者に改めて笑ってしまうThe Slow Mo Guy。
第1レースの優勝者に声をかけると、なんとThe Slow Mo Guyのことを知っていた模様。
ゲットしたチーズがこれ。
さっそく撮影したレースのスローモーション映像を振り返ります。
スタート直後から盛大に滑り落ちる参加者たち。
コースレーンはなく、地面がでこぼこしているので、バウンドするように転がり落ちて、参加者同士でぶつかることも。
勢い余って頭から坂に突っ込んでいた参加者も。この角度で転がるとなると、ケガ人が続出するのもうなずけます。
あるレースで器用に坂を走るように駆け下りていた参加者。
しかし、地形に足を取られ、思いきり前方につんのめってしまいます。
とっさに受け身を取りますが、肩から地面にたたきつけられるようにして、きりもみ状態に。
しかし、その状態から見事に体勢を再度整えることに成功。
最後はラグビー部員に向かって体ごと投げ出すようにして転がり、ゴールラインを突破。見事この男性はレースの勝者となりました。
The Slow Mo Guyによると、雨が降ったおかげで地面が柔らかくなったためか、2024年度はケガ人が少なかったそうです。しかし、参加者の1人はカメラに向かって「もう2度とやらないよ」とコメントを残しました。
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