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ティム・クックの跡を継いでAppleの次期CEOに就任するのは一体誰なのか?

by Fortune Global Forum

Appleのティム・クックCEOは2011年の就任以降、Apple Watchなどの新しい製品カテゴリーや新しいビジネスを発表し、10年以上にわたってAppleを支えてきました。そんなクック氏の後継者としてAppleの次期CEOに就任するのは誰なのかについて、海外メディアのBloombergが考察しています。

Apple’s Next CEO: List of AAPL Insiders Who Could Succeed Tim Cook - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-05-08/apple-s-next-ceo-list-of-aapl-insiders-who-could-succeed-tim-cook

クック氏は前任のスティーブ・ジョブズ氏の後を引き継いでから、10年以上にわたってAppleをけん引してきました。クック氏はフォーチュン500にランクインする企業の平均的なCEOよりはるかに長くCEOの座にとどまっており、記事作成時点の63歳という年齢も多くの同業他社のCEOより年上です。

そのため、クック氏がAppleの未来を託す次期CEOの計画を立てていると考えるのは論理的ですが、Bloombergは今すぐに次期CEOの座に就けるような人物は考えにくいと指摘しています。Appleの経営陣はクック氏の就任以降、デザイナーのジョナサン・アイブ氏と元小売担当ヴァイスプレジデントのアンジェラ・アーレンツ氏の退任を除けばほとんど変わっておらず、側近のキーパーソンは数年前に引退していても不思議ではないほど高齢だとのこと。

投資企業のバーンスタインでアナリストを務めるトニー・サコナギ氏は、Appleの後継者問題は投資家の間でも話題になっているとしています。「経営幹部のリストを見ても、これがどうなっているのかわかりません。なぜ次期リーダーの透明性と露出度がもっと高まらなかったのか不思議に思います。これは、『Appleは包括的で慎重な後継者計画を持っているのだろうか?』という広範な疑問を呼び起こします」と、サコナギ氏は述べました。

2023年11月に歌手のデュア・リパ氏のポッドキャストで行われたインタビューで、クック氏は後継者について最も詳細なコメントをしました。クック氏は、「明日には私が死んでしまうかもしれません。私の仕事は、何人かに後継者として成功する能力を備えさせることです。その人物はぜひAppleの中から出てきてほしいと思っています。取締役会が数人の候補の中から、次期CEOを選べるようにすることが私の役割です」とコメントしています。


Appleの内部事情に詳しい複数の関係者によると、もしクック氏が今すぐ辞任することになった場合、その後任は最高執行責任者(COO)を務めているジェフ・ウィリアムズ氏でほぼ間違いないとのこと。ウィリアムズ氏は2015年にクック氏からAppleのCOOとして任命され、2019年にはアイブ氏の後任としてハードウェアおよびソフトウェア設計の責任者にもなりました。

ウィリアムズ氏は数年前にクック氏の後継者の最有力候補として浮上しましたが、記事作成時点で61歳という年齢はクック氏と2歳しか違いません。Appleの取締役会はクック氏のように10年以上留任するCEOを欲するとみられており、ウィリアムズ氏は年齢がネックとなります。あるApple幹部はBloombergに対し、「5年前の私に尋ねたら、ジェフが次期CEOの先頭に立っていたのは明らかでした」と述べています。


また、クック氏は確かにフォーチュン500の平均的なCEOと比べると高齢ですが、クック氏以上に高齢の大企業経営者も珍しくありません。クック氏はいつまでCEOの座にとどまるのか明言していませんが、クック氏に近しい人々は少なくともあと3年はCEOを続けるだろうと考えているとのこと。

もしクック氏がまだ数年間はCEOを続ける場合、最も有力な後継者はハードウェアエンジニアリング担当シニア・ヴァイスプレジデントのジョン・ターナス氏だとBloombergは主張しています。ガジェットの構築で成功したAppleにとって、ハードウェアエンジニアリングの専門家がCEOになることは理にかなっており、記事作成時点で50歳に満たないという年齢も魅力です。


ターナス氏はプレゼンテーション能力が高く、温厚な性格で物議を醸すようなことをメールに記さず、非常に寡黙な意思決定者だそうで、クック氏やウィリアムズ氏のようなリーダーから尊敬されているとのこと。製品開発に深く関与してエンジニアと直接やり取りを交わす姿勢や、就任した役割でしっかりと成果を残していることもあり、社内でも好かれている人物だとBloombergは述べています。

その一方でApple内部でも一部の人々は、ターナス氏がApple Vision Proなどの近年の野心的なプロジェクトにあまり関与しておらず、イノベーターとしての手腕には疑問があると考えています。Appleに近しい匿名の人物はBloombergに対し、ターナス氏の問題点は存在感が薄いことであり、もっと自己主張を強めるべきだと述べました。

なお、近年はターナス氏が前面に出る機会も増えており、2024年5月に開催されたAppleの新製品発表イベントではターナス氏が発表を行っています。

ターナス氏以外の候補者としては、社内の問題に精通しているソフトウェアエンジニアリング責任者のクレイグ・フェデリギ氏や、クック氏の腹心である小売部門責任者のディアドラ・オブライエン氏も候補に挙がっています。また、CEOだけでなくその他の主要幹部も任期満了が近いため、Appleは今後数年間で大規模な経営陣の刷新を行う可能性があるとBloombergは述べました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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