軍事機密をDiscordに漏洩させた空軍州兵が有罪を認める、最大17年の拘禁刑に

政府の軍事機密をDiscordに漏洩(ろうえい)させた疑いで2023年4月に逮捕された空軍州兵が、起訴された事実について有罪であることを認めました。被告人には最大60年の拘禁刑が科される可能性がありましたが、有罪を自ら認めることで検察と司法取引を行い、求刑は最大で16年8カ月の拘禁刑となります。

Jack Teixeira pleads guilty in leaked documents case
https://www.bostonglobe.com/2024/03/04/metro/teixeira-leaked-documents-plea/

Discord leaker Jack Teixeira pleads guilty, seeks light 11-year sentence | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2024/03/discord-leaker-jack-teixeira-pleads-guilty-seeks-light-11-year-sentence/

マサチューセッツ空軍州兵のジャック・ダグラス・テイシェイラ被告人は、2023年1月ごろ機密文書をDiscordに投稿したとして、「国防情報を故意に保持・転送した」など6つの罪に問われました。

FBIが軍事機密を漏えいさせた21歳の州兵を逮捕し即座に起訴、一体どうやって犯人特定に至ったのか？ - GIGAZINE

当初、被告人は6つの罪状について、いずれも無罪であると主張していました。

これらの罪は、それぞれが最大10年の拘禁刑となる可能性があり、被告人には最大60年の拘禁刑の可能性がありましたが、検察との間で有罪を認める取引を行い、求刑は16年8カ月の拘禁刑となりました。一方、弁護側は11年を主張しています。

地方裁判所のインディラ・タルワニ裁判官は、2024年9月27日に公聴会を開催し、今回の被告人と検察との取引を認めるかどうかを決定するとのこと。被告人は2023年4月から拘禁状態にあるので、この期間が引かれ、弁護側の主張が通れば2032年、検察側の求刑通りなら2037年ごろに保釈される見通しです。

なお、国防当局の関係者によると、被告人はいまだ現役州兵という扱いになっており、連邦裁判所での訴訟終了後に、軍事裁判に掛けられる可能性があるとのこと。軍事裁判を行うかどうかは空軍の管轄下にあるとのことです。

ちなみに、空軍検査官は、多くの人間が被告人の疑わしい行動に気付きながらも必要な行動を取らず、監督が欠如していたと報告しており、空軍では関係者15人が処分を受けています。

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