Linuxのコードをたった30行修正するだけでデータセンターの電力消費量を最大30%削減可能、実際にLinux 6.13から反映される
「データセンターがデータトラフィックを処理する方法はもっと効率的にすることができる」として、カナダ・ウォータールー大学のマーティン・カーステン教授が提案したコード修正が、Linux 6.13で反映されます。修正により、主要データセンターのエネルギー消費量は最大で30%削減できるとのことです・
Coding for a greener internet | Waterloo News | University of Waterloo
https://uwaterloo.ca/news/media/coding-greener-internet
Changing Linux code could cut data center energy use by 30%, researchers claim - DCD
https://www.datacenterdynamics.com/en/news/changing-linux-code-could-cut-data-center-energy-use-by-30-researchers-claim/
データセンターにあるサーバーでは、Linuxが最も多く運用されています。コンピューターサイエンスを専門とするカーステン教授と大学院生のピーター・カイ氏は、データセンターのデータトラフィック処理が非効率的であることを発見し、もっと効率的にできるわずかな変更を考案しました。
カーステン教授
by University of Waterloo
カーステン教授によると、コードは一切追加しておらず、「何をいつ実行するか」を再配置して、データセンターのCPUキャッシュ使用率を大幅に増やしただけだとのこと。変更内容についてカーステン教授は「製造工場のパイプを再配置して、従業員が常に走り回らなくてもいいようにしたようなもの」と説明しています。
カーステン教授は変更内容について、Fastlyのエンジニアとして知られるジョー・ダマト氏と組んで、およそ30行のネットワークトラフィック処理改善コードを作成しました。新コードを導入すると、主要なデータセンターのエネルギー消費量は最大30%削減されるとのこと。
当該コードは有効性のテストが行われたのち、Linuxに提供され、2025年1月27日(月)リリースの「Linux 6.13」の一部になっています。
カーステン教授によれば、AmazonやGoogle、Metaなどがデータセンターで当該コードを使うようにすれば、世界中で「ギガワット時」単位のエネルギーが節約されるとのことです。
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in ソフトウェア, Posted by logc_nt
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