要所を引き締める大切さがよくわかる「ガス屋で~す!!」第11話メイキング解説完全版
ガス屋に入社したばかりの加世 貴有(かせ きゆ)が奮闘しながら成長する「ガス屋で~す!!」では、最終話へ向けて大きなクライマックスが展開しました。第11話の詳細メイキングでは、クライマックスの始まりと終わりなど、要所を締めることでメリハリをつける重要さがよくわかります。詳細メイキングを見ると、作品を深く楽しめる&よりよい作品を生み出すヒントも得られるため、ぜひ本編と合わせてチェックお願いします。
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まず第11話の1ページ目は、初期段階だと以下のようになっていました。第11話は第10話と前後編のような構成になっており、そのため第11話の1ページ目では「前回のあらすじ」が示されているような形。
第11話のキモとなっているのは、「第10話(イベント初日)では、実績ランキングにキユは入れなかった。しかし、キユには何か作戦がある」という点。初期ネームはそれをふまえた導入でしたが、どうしても第10話のシーンをダイジェストで流したのみな印象になってしまったため、「振り返る形はOK、ただしメリハリをつける」ということで再検討しました。
その結果、1ページ目は以下のように変更されました。イベント初日の実績を振り返る点は同じですが、展開のダイジェストではなくキユのライバルとなるキャラクター2人をクローズアップすることで、第10話から続けて読んでも違和感がないようにイメージしています。また、強力なライバルに強い意志を持って立ち向かうキユ、という点もしっかり描かれており、この構図は最終回である第12話にも通じるようになっています。