光を操り幾何学模様がうごめく幻想的な映像を撮影可能なDIY機材「God Machine II」
「ビデオフィードバック」とは、カメラで撮影した映像をモニターなどに出力し、その出力映像を撮影してまた出力することで鏡合わせのような不思議な映像を出力可能にする技法です。映像作家のデイヴ・ブレア氏が開発した「God Machine II」では、ビデオフィードバックを効果的に発生させて幾何学的模様が幻想的に動く映像を作成可能です。
The Light Herder
https://www.thelightherder.com/
God Machine IIの見た目はこんな感じ。カメラやモニターが複数台搭載されています。
God Machine IIを用いて作成して映像の例が以下。幾何学模様が形状を変化させながら幻想的に動き回ります。
Malinowski / Video Feedback Fractal Device Collaboration 1: Bach, Cello Suite No.1 (Showing Bowing) - YouTube
ブレア氏はGod Machine IIの仕組みを分かりやすく示すムービーも公開しています。
The Video Feedback Kinetic Sculpture Fractal God Machine II - YouTube
God Machine IIには再帰的な映像を生成するためのモニターが奥に2台と手前に1台、確認用のモニターが上部に2台搭載されており、カメラは奥に2台、手前に1台配置されています。
一般的なビデオフィードバックではモニタを1枚使って再帰的な映像を生成しますが、God Machine IIでは2台のモニターを適宜切り替えながら使えます。また、モニターは上下に位置調整が可能です。
撮影者はコントロールノブを回したり、スイッチを操作して映像を切り替えたりできます。
コントロールノブはこんな感じ。
コントロールノブを回すと、カメラが回転して映像に変化を与えます。
モニターに表示する映像やカメラの回転速度などを変化させることで、以下のような幻想的な幾何学模様を描写できるというわけです。
・関連記事
無料でフラクタル図形・パンデミック・二重振り子・アリのコロニー・細胞の増殖などのジェネレーティブアートによる全自動画像生成ができる「Visions of Chaos」レビュー - GIGAZINE
見つめると引き込まれそうなフラクタル構造を持ったイラストやムービーまとめ - GIGAZINE
自分好みのフラクタル図形を壁紙にできるオープンソースのフラクタルビューワ「GNU XaoS」 - GIGAZINE
なぜ素数は螺旋を描くのか? - GIGAZINE
・関連コンテンツ