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ラファエロの絵は共同制作だった可能性がAIを使った研究で明らかに


ルネサンス期を代表するイタリアの画家・ラファエロによる著名作品「バラの聖母」をAIを用いて調査したところ、大部分はラファエロの手によるものだったものの、一部、ラファエロ以外の手が加わっていたことが明らかになりました。

Deep transfer learning for visual analysis and attribution of paintings by Raphael | Heritage Science | Full Text
https://heritagesciencejournal.springeropen.com/articles/10.1186/s40494-023-01094-0


AI study shows Raphael painting was not entirely the master's work
https://techxplore.com/news/2023-12-ai-raphael-master.html

研究を行ったのはノッティンガム大学、ブラッドフォード大学、スタンフォード大学の専門家チーム。

「バラの聖母」はスペイン・マドリードにあるプラド美術館に収蔵されている絵画で、ラファエロの研究家であるユルグ・マイヤー・ツァ・カペレン教授らは、弟子であるジュリオ・ロマーノの貢献がある可能性を示唆し、また、バラとその下の部分はラファエロ以外の別人が描いたものではないかといわれてきました。


ブラッドフォード大学でビジュアルコンピューティングおよびインテリジェントシステムセンターの所長を務めるハッサン・ウゲイル教授は、ラファエロの作品を98%の精度で本物かどうか認識できるアルゴリズムを開発。

「バラの聖母」をこのアルゴリズムにかけてチェックしたところ、別人が描いた可能性があるとうわさされてきたバラとその下の部分については、ラファエロが描いたものであることが確認されました。


しかし一方で、描かれている聖ヨセフの部分はラファエロ以外が描いた可能性が可能性が高いことがわかりました。

ブラッドフォード大学のハウエル・エドワーズ名誉教授は「作品を我々のAIで確認したところ、聖母マリアと幼児のキリスト、および洗礼者聖ヨハネは明らかにラファエロが描いたものであるのに対し、聖ヨセフはそうではなく、明らかに誰か別人によって描かれたものであることが決定的に証明されました。ツァ・カペレン教授らはロマーノによるものだと信じています」と述べています。

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in メモ,   アート, Posted by logc_nt

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