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「マーベルズ」はマーベル・シネマティック・ユニバース作品としては苦戦も黒人女性監督最高成績スタートで観客評価は高め


2023年11月10日(金)から日米同時に劇場公開されている映画「マーベルズ」のアメリカでの週末興行収入が4700万ドル(約71億2600万円)だったことがわかりました。本作の監督はニア・ダコスタ氏で、マーベル作品では初めて黒人女性が監督を務めており、エイヴァ・デュヴァーネイ監督の「リンクル・イン・タイム」の3300万ドル(約50億500万円)を上回り、黒人女性監督として最高のオープニング興行収入を記録しました。一方で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては、最も低い数字だとのことです。

マーベルズ(The Marvels)|映画|マーベル公式
https://marvel.disney.co.jp/movie/marvels


Box Office: The Marvels $47M Lowest for MCU – What Went Wrong – Deadline
https://deadline.com/2023/11/box-office-the-marvels-1235599363/


'The Marvels' worst opening weekend box office for MCU
https://www.cnbc.com/2023/11/12/the-marvels-worst-opening-weekend-box-office-for-marvel-cinematic-universe.html

「マーベルズ」は、2008年公開の「アイアンマン」から連なるMCUシリーズの最新作(33作品目)。


アベンジャーズが最強の敵・サノスを倒した後もなお脅威に備えていたキャプテン・マーベル(演:ブリー・ラーソン)の前に「無敵」を称するダー・ベンが出現。キャプテン・マーベルが高校生ヒーローのミズ・マーベル、敏腕エージェントのモニカ・ランボーとチームを結成し、ダー・ベンに対抗する姿が描かれます。

「マーベルズ」予告 - YouTube


アメリカと日本で、同じ2023年11月10日から公開された本作は、事前予想では7500万ドル(約113億7700万円)から8000万ドル(約121億3500万円)のオープニング興行収入が期待されていました。しかし、ふたを開けてみると4700万ドルと、「アントマン」の5720万ドル(約86億7700万円)や「インクレディブル・ハルク」の5540万ドル(約84億400万円)を下回る、MCU史上最低の数字になりました。

映画ニュースサイト・Deadlineは不振の理由として、Disney+でMCUブランドの作品を過剰に展開することによるほころびが出始めているのだと指摘しています。Disney+で配信されているMCU関連作品としては「ロキ」や「ワンダビジョン」が高い評価を受けているのですが、「ミズ・マーベル」はそれほどでもなく、むしろ「4分の1のファンはミズ・マーベルにうんざりしていて見たくないと思っている」のだそうです。

また、SNS分析会社のRelishMixはデータ分析の結果、「映画の内容を理解するために、Disney+で配信されているシリーズを見る必要があり、フラストレーションが生じる」と指摘しています。

ただし、映画批評サイト・Rotten Tomatoesでの評価は記事作成時点で評論家によるスコアが62%と厳しめではあるものの、観客によるスコアは84%で、見に行った人は作品を好意的に受け止めていることがわかります。

The Marvels - Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_marvels


「マーベルズ」を実際に見たという人のDisney+加入率は62%だったとのことで、ひょっとすると、Disney+の「ミズ・マーベル」を見ていない人の方が楽しめる作品ということかもしれません。

「マーベルズ」ファイナル予告 - YouTube

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in 動画,   映画, Posted by logc_nt

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