セキュリティ

オーストラリアの大手港湾運営会社がサイバー攻撃の疑いで操業停止


メルボルン、シドニー、ブリスベン、フリーマントルで港湾業務を担うDPワールド・オーストラリアが、サイバー攻撃を受けた疑いで一時操業停止状態にあることが明らかになりました。

Major Australian port operator shuts down amid cyber security incident, impacting goods in and out of the country - ABC News
https://www.abc.net.au/news/2023-11-11/dp-world-australian-ports-cyber-security-incident/103094358


DP World: Australian ports to remain closed as AFP investigates cybersecurity breach
https://www.smh.com.au/national/ports-to-remain-closed-as-afp-investigates-cybersecurity-breach-20231111-p5ej9i.html

Ports hack: company racing to build new system to prevent delays
https://www.afr.com/technology/dp-world-checking-systems-for-stolen-data-software-threats-after-hack-20231110-p5ej43

オーストラリアで2番目に大きな港湾運営会社がサイバーセキュリティ上の問題により操業停止となりました。報道によると、サイバー犯罪者の侵入を示す異常なデータパターンについて監視ソフトウェアが警告を発したため、会社がシステムをオフラインにしたとのこと。

2023年11月11日、オーストラリアサイバーセキュリティ大臣のクレア・オニール議員が事件の発生を認め、「オーストラリア政府はDPワールド・オーストラリアに影響を与えたサイバー事件を認識しています。政府はこの事件に対する対応を協議中で、近く会合を開く予定です」と話しました。


DPワールド・オーストラリアは海上貨物の40%を担っていて、数日間にわたる閉鎖により国内外への貨物輸送に影響が出ています。同社は、ハッカーがアクセスしたか、あるいは盗んだ可能性のある情報を特定するべくサーバーを徹底的に調査している一方で、貨物の輸送を再開するために新たなシステムの構築を急いでいるとのことです。

DPワールド・オーストラリアの広報担当者は「従業員、顧客、ネットワークを保護するため、調査の間は港湾への陸上アクセスを制限しています」とコメント。同社は、サイバーセキュリティの専門家との連携、積極的な調査、関係当局への通知など、包括的な対応を行ったとも付け加えました。


直近では日本の名古屋港でもサイバーセキュリティ上の問題により港湾業務が停止されました。今回のDPワールド・オーストラリアで発生した障害は、名古屋港での事例と同規模だとも指摘されています。

名古屋港のコンテナターミナルがランサムウェア攻撃による業務停止から2日ぶりに復旧、港湾施設の運営がサイバー攻撃で止まるのは日本初 - GIGAZINE

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in セキュリティ, Posted by log1p_kr

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