セキュリティ

Googleアカウントで「パスキー」認証がデフォルトに、パスワードレスがさらに加速


Googleは2023年5月に、パスワードではなく顔や指紋などの生体情報やPINでアカウント認証を可能にする「パスキー」に対応しました。そして、2023年10月10日から、個人のGoogleアカウントでパスキーをデフォルトオプションとして提供することを発表しました。

Passkeys are now enabled by default for Google users
https://blog.google/technology/safety-security/passkeys-default-google-accounts/


パスキーは、パスワードレス認証技術「FIDO」を推進するFIDOアライアンスとウェブ技術の標準化団体であるW3Cが共同で定めたパスワードレス認証技術です。認証資格情報をクラウド経由で同期し、スマートフォンの顔認証や指紋認証でアカウント認証を進めることができます。Apple・Google・Microsoftはパスキーへの対応を表明しており、AppleはiOS 16・iPadOS 16・macOS Venturaから、MicrosoftはWindows 11のバージョン22H2(KB5030310)からパスキー対応を導入しています。

実際にGoogleアカウントのログインでパスキーを作成し、AndroidスマートフォンとiPhoneでパスキー認証を試す方法は以下の記事でチェックできます。

Googleがパスワード不要でログインできる「パスキー」に対応したのでiPhoneとAndroidスマホで試してみた - GIGAZINE


Googleは「アメリカ時間の10月10日に、個人のGoogleアカウント全体でパスキーをデフォルトオプションとして提供し、パスキーにさらにアクセスしやすくなりました。つまり、次にアカウントへサインインする際、パスキーの作成と使用を求めるプロンプトが表示され、今後のサインインが簡素化されます」と述べています。


実際にGoogleアカウントのログイン画面でメールアドレスを入力したところ、記事作成時点ではまだパスキー認証がデフォルトになっていないのか、「パスキーの作成と使用を求めるプロンプト」は表示されず、パスワード入力が求められる状態のままでした。左下の「別の方法を試す」をクリック。


「パスキーを使用」を選択することで、パスキーによる認証を進めることができます。


また、Googleによると、Google アカウントの設定で「可能な場合はパスワードをスキップする」オプションがオンになっているとのこと。Googleアカウントの管理画面で「セキュリティ」をチェックしてみたところ、確かに「可能な場合はパスワードをスキップする」オプションがオンになっていました。


Googleは、「業界に対してパスキーへの移行を推奨し、パスワードを希少なものにし、最終的には廃止する予定です」と述べています。

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in ネットサービス,   セキュリティ, Posted by log1i_yk

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