無料でFFmpegのフィルター機能をブラウザ上でチェックできてさらにコマンドも出力してくれる「FFmpeg Explorer」
動画や音声を記録・変換・再生するためのフリーソフト「FFmepg」はシェルでコマンドを入力することでさまざまな処理を実行できます。FFmpegにはさまざまなフィルタリングライブラリが存在しますが、GUIを持たないツールであるため、フィルターをかけるとどんな出力結果になるのかをプレビューすることはできません。「FFmpeg Explorer」はブラウザ上でフィルターをブラウザ上で試してどんな結果になるのかをチェックし、さらに手元で実行するためのコマンドも出力してくれるウェブツールです。
FFmpeg Explorer!
https://ffmpeg.lav.io/
FFmpeg Explorerにアクセスするとこんな感じ。中央下段にあるのは入力動画と出力動画で、指定したフィルターがどのように重なっていくのかが図で示される仕組み。サンプルとなる入力動画は、ネオナチ指導者のリチャード・B・スペンサー氏がインタビュー中に殴られる「punch.mp4」と、2008年にジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)が記者会見中に靴を投げられる事件をとらえた「shoe.mp4」です、
左のFiltersにフィルターが用意されています。今回は動画を逆再生する「reverse」をクリック。
すると、以下のように図の部分にreverseのフィルターが追加されます。また、その上の「Output Command」ではコマンドが出力されています。右上にあるサンプル動画のプレイヤーの下にある「Render Preview」をクリック。
すると、サンプル動画にフィルターが適用されたものが出力され、右上のプレイヤーで再生できます。実際に手元の動画を処理する前に、フィルターの結果をサンプル動画で確認することができるというわけです。
今度は動画を回転させる「rotate」を適用します。フィルターの詳細設定は図の右にあるウィンドウで変更可能。レンダリングして動画を確認すると、確かに動画が回転しているのがわかります。
フィルターには映像と音声があり、Filtersの上にあるプルダウンから「Video Filters(動画)」「Audio Filters(音声)」で切り替えることが可能です。
なお、記事作成時点ではChromeだとマルチプロセスの関係でレンダリングが機能しないとのこと。FFmpeg ExplorerのソースコードはGitHubで公開されています。
GitHub - antiboredom/ffmpeg-explorer: Create and render complex ffmpeg filtergraphs in the browser.
https://github.com/antiboredom/ffmpeg-explorer/
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in レビュー, ソフトウェア, ウェブアプリ, Posted by log1i_yk
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