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Instagramが違法コンテンツを宣伝するユーザーから広告費を受け取って宣伝を許可しているとの指摘


Metaの画像・動画共有SNS「Instagram」では、世界中のユーザーが投稿したコンテンツを閲覧することが可能です。しかし、Instagram上で表示される広告の中には、薬物や銃、偽札などの違法コンテンツが含まれることがあります。海外メディアの404 Mediaは「Metaは違法コンテンツを宣伝するユーザーからお金を受け取っており、コンテンツモデレーションに失敗している」と指摘しています。

Instagram Throttles 404 Media Investigation Into Drug Ads on Instagram, Continues to Let People Advertise Drugs
https://www.404media.co/instagram-throttles-404-media-investigation-into-drug-ads-on-instagram-continues-to-let-people-advertise-drugs/


404 Mediaは2023年8月24日に「Instagramは盗難クレジットカードや偽札、薬物、詐欺などの違法なコンテンツに関する広告を提供しています」とInstagramに投稿しました。投稿の中で404 Mediaは「Instagramの利用規約上、このような違法コンテンツを含む広告は掲載されるべきではありません。Instagramはコンテンツモデレーションに失敗しています」との批判を行いました。


するとInstagramは404 Mediaによる投稿をわずか数時間で制限しました。制限の理由についてInstagramは「推奨事項のガイドラインに従っていないため」と報告しています。


しかし404 Mediaによると、Instagramでは投稿の制限中も変わらず違法なコンテンツに関する広告が表示されていたとのこと。404 Mediaは「Metaはプラットフォーム上で違法薬物や銃、ハッキングされたアカウントの販売など、違法コンテンツの宣伝を行うユーザーから広告費を徴収して表示している一方で、Instagramにおけるコンテンツモデレーションの失敗を批判する投稿を制限しています」と指摘。

404 Mediaの異議申し立てにより、Instagramは404 Mediaによる投稿の制限を解除。しかし制限解除にあたってInstagramは投稿の中の「銃」「覚せい剤」「錠剤」「武器」といったキャプションを削除するように要求しました。

404 Mediaのジェイソン・ケブラー氏は「大規模なコンテンツモデレーションを行うことがいかに難しいかは理解していますが、Instagramが広告の審査や承認のプロセスに明確な問題を抱えているという事実は明らかです」と批判。SNSにおける保護に関する専門家のコミュニティ「Integrity Institute」のカラン・ララ氏は「Instagramでの通常の投稿におけるモデレーションに比べて、広告の審査と承認プロセスは洗練されていません。通常の投稿と同様に、広告も適切な審査プロセスを経るべきです」と指摘しています。

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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