メモ

アバターを自分らしくカスタマイズするとVR空間での学習効率が高まることが明らかに


対面でのトレーニングが難しいときVRを活用する手法があります。この際、アバターを本人に似せてカスタマイズすると、学習が効率的に進むことがバース大学の研究で明らかになりました。

Dancing with the Avatars: Minimal Avatar Customisation Enhances Learning in a Psychomotor Task | Proceedings of the 2023 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems
https://doi.org/10.1145/3544548.3580944


Customising avatars to look more like you improves learning in virtual environments
https://www.bath.ac.uk/announcements/customising-avatars-to-look-more-like-you-improves-learning-in-virtual-environments/


Dancing with the Avatars: Minimal Avatar Customisation Enhances Learning in a Psychomotor Task - YouTube


危険な環境や、健康や安全面への配慮が必要な環境など、対面でのトレーニングができない場合に、VRを用いたトレーニングがさまざまな業界で活用されています。


一般に、こういったトレーニングシステムにおいて、アバター部分の機能は最低限のものになっていて、たとえば人型で中性的な仮想インストラクターが用意されているだけだったり、カスタマイズできても1カ所や2カ所程度だったりします。

バース大学の没入型テクノロジー研究センター・REVEALの研究者は、心理学の先行研究において、自分と似たトレーナーからは学習効果が高いことが示されていたことから、基本的なカスタマイズのみのアバターでどういった学習効果が出るのかを調査しました。

実験参加者は97名で、画面かVRヘッドセットを用いて、アバターで初心者向けダンスの動きを習いました。このとき参加者は2つのルーティンを学びましたが、1つは性別や髪の色、肌の色などが自分と似たアバターから、もう1つのルーティンは性別や身体的特徴が異なるアバターから学びました。

また、参加者はセッション後に、ダンスの動きをどれぐらい想像できるか、アバターと自分が身体的にどれぐらい似ているかの評価を行いました。

その結果、ダンスの動きを想像する力は、自分と似たアバターが実演したときの方が高くなることがわかりました。また、テレビ画面を見るよりもVRヘッドセットを用いたトレーニングの方が効果が大きいこともわかりました。


論文の筆頭著者であるイジー・フィットン氏は「同じ性別のアバターを選べるというところに大きな違いが出たようです。ほとんどの女性は、女性型アバターを好んでいました。また、髪型やひげ、肌の色といった身体的特徴をカスタマイズできたことも、多くの参加者にとって重要でした」と述べています。

フィットン氏は「最小限のカスタマイズであっても、仮想環境で行われるトレーニングの有効性を向上させるために大きな違いをもたらす可能性があることが示された」とも述べた上で、今後はアバターのカスタマイズにより、工場の組み立てラインのような作業の習得においてもプラスの効果があるのかどうかを調べる計画だとのことです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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