UFOを回収してリバースエンジニアリングする活動をアメリカ政府が隠れて行ってきたと告発者が議会で証言

アメリカ下院議会で開かれた公聴会において、「政府はUFO・UAPに関するプログラムを隠匿している」という告発が行われました。この情報自体は2023年6月に明らかになっていたものですが、今回、告発者は宣誓した上で証言を行っています。

UFO congressional hearing: Whistleblower says US concealing 'multi-decade' UFO program | AP News
https://apnews.com/article/ufos-uaps-congress-whistleblower-spy-aliens-ba8a8cfba353d7b9de29c3d906a69ba7

US hiding evidence of UFOs, alien intellligence, whistleblower claims | Space
https://www.space.com/us-hiding-evidence-alien-intelligence-ufo-whistleblower-claims

LIVE | Congress holds UFO hearing - YouTube

下院の国境・外交問題小委員会は2023年7月26日、「未確認異常現象：国家安全保障、公共の安全、政府の透明性への影響」と題した公聴会を開催しました。

公聴会には、重要証人として元海軍飛行士のライアン・グレイブス氏とデビッド・フレイバー氏、退役軍人で元国防総省情報官のデビッド・グルーシュ氏が出席しました。

フレイバー氏は2004年11月に空母「ニミッツ」の飛行隊がUAPと遭遇し撮影に成功した「USSニミッツUFO事件」の当事者の1人。

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by maxime raynal

グルーシュ氏は、アメリカ政府がひそかにUAP・UFOの回収プログラムを行ってきたという情報を明らかにした人物です。

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公聴会の開催あいさつにおいて、フロリダ州選出の民主党議員であるジャレッド・モスコウィッツ議員は「アメリカ国民には起源不明のテクノロジーや人間以外の知性、説明不可能な現象について学ぶ権利があります」と述べた上で、2011年にオサマ・ビンラディン襲撃に用いられるまでステルスヘリコプター技術が公には隠されていたことに言及し「機密情報の開示は慎重に行う必要があります。しかし、そのことがアメリカ国民から基本的な真実を闇に閉ざす盾として利用されるのは許されません」と付け加えました。

グルーシュ氏は在職中に「数十年にわたるUAPの墜落調査とリバースエンジニアリング」に関する秘密のプログラムに関与。このプログラムが必要以上に隠蔽(いんぺい)されたものだったため、監察官に情報を伝えたところ、どこからかグルーシュ氏が情報を漏らしたことが伝わって報復を受けるようになったと語りました。グルーシュ氏は、プログラムへのアクセスを拒否されたことが内部告発の契機になったと証言しています。

このほかにグルーシュ氏はモスコウィッツ議員からの質問を受け、「先端技術分野における非認可プログラム」が議会の監視の範囲外に存在していると回答。一方で、「起源不明の航空機の墜落現場写真」についての質問には「公開かつ非機密の場では答えられない」と述べました。

また、グレイブス氏はUAPの目撃報告が著しく抑えられていて、実際には軍のパイロットだけでなく民間機のパイロットもUAPをたびたび目撃していると証言。

フレイバー氏は「UAPはアメリカの国家安全保障の潜在的脅威になるか？」という質問にはっきりと「はい。自分たちが直面した技術は、自分たちの保有するあらゆる技術よりもはるかに優れていました」と回答。政府や軍がUAPに関して一元的に管理するためのデータベースを持たないことを「茶番」だと批判しました。

3人はいずれも、UAPはアメリカの「核」能力に興味を持っており、防空システムの脆弱性のテストや、領空の偵察を行っている可能性があると証言しています。