Google Playが開発者向けポリシーを更新しアプリやゲーム内でのNFTの活用を許可
Googleが現地時間2023年7月12日、公式アプリストア・Google Playの開発者向けポリシーの更新を行い、非代替性トークン(NFT)などのデジタル資産をアプリやゲーム内に組み込むことができるようになったと発表しました。
Android Developers Blog: Enabling New Blockchain-Based Experiences on Google Play
https://android-developers.googleblog.com/2023/07/new-blockchain-based-content-opportunities-google-play.html
Google Play Allows Apps, Games to Offer NFTs and Blockchain-Based Content
https://www.coindesk.com/web3/2023/07/12/google-play-changes-policy-on-tokenized-digital-assets-allowing-nfts-in-apps-and-games/
Google Playのプロダクトマネージャーであるジョセフ・ミルズ氏は「NFTのようなブロックチェーンベースのデジタルコンテンツを受け入れることで、クリエイティブなアプリ内体験の活性化や、アプリ開発者によるビジネス拡大につながります」と述べています。
開発者向けポリシーの更新にあたってGoogleは複数のアプリ開発者との協議を重ねたとのこと。Redditのシニアエンジニアリングマネージャーのマット・ウィリアムソン氏は「更新された開発者向けポリシーは、ユーザーの信頼とブロックチェーンテクノロジーの責任ある運用を促進する公平な競争の場を提供しています」と述べ、ポリシーの更新を歓迎しています。
また、ウィリアムソン氏はポリシーの更新の目的について「明確なガイドラインを設定することで、ユーザーは情報に基づいた意志決定を行うことができる」と説明しています。
一方でミルズ氏はブロックチェーン技術が進化を続けるにあたって、ユーザーの信頼を維持することが重要だとして、NFTのようなデジタル資産をアプリ内に統合する場合はユーザーに対して透明性を確保する必要があると主張。具体的には「アプリやゲームがNFTのようなトークン化されたデジタル資産を販売、またはユーザーが獲得できるようにする場合、開発者はこれを明示する必要があります」と述べています。
また、ミルズ氏は「ユーザーに対してNFTなどの取引から得られる潜在的な収益を宣伝または美化してはいけません」と訴えています。
さらに更新されたポリシーでは、Googleの現金を伴うギャンブル、ゲーム、コンテストに関するポリシーに準拠していないアプリは、購入時点でのNFTの価値が明確にわからないような仕組みの導入を禁止しています。一例として、ミルズ氏は日本では「ガチャ」と呼ばれる「ルートボックス」方式の導入を禁止することを明らかにしており、ギャンブル性が高い仕組みを認めないことを明らかにしています。
Googleは「私たちは引き続き開発者との協議を重ね、ブロックチェーン技術を使用して持続可能なビジネスの構築をサポートするために開発者への積極的な協力を行います」と述べ、「次のステップは二次流通などの市場で、ブロックチェーンベースのアプリ体験のサポートの改善を行う予定です」と報告しています。
海外メディアのCoinDeskに対して、Googleの広報担当者は「アプリ内へのNFTの導入に関しては、現在一部の開発者グループとのテストを行っており、すべての開発者がNFTを扱えるようになるのは2023年の後半です」と述べています。
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