レビュー

DiscordのスレッドをGoogle検索できるようにするサービス「Answer Overflow」を使ってみた


チャットアプリ「Discord」でのやりとりをGoogle検索に掲載する「Answer Overflow」というサービスが存在しているとのことなので、どんなサービスなのか実際に使って確かめてみました。

Answer Overflow - Index Your Discord Server Channels Into Google
https://www.answeroverflow.com/


最初はゲーマー用のボイスチャットアプリとしてスタートしたDiscordですが、あまりの便利さに爆発的な人気を獲得し、2021年時点で1億5000万人というアクティブユーザー数に到達しています。2022年にフォーラムチャンネルが登場するなどゲーム以外の用途でも幅広く利用が広がっており、開発コミュニティのやりとりがDiscord内で完結することも珍しくありません。

Discord内でやりとりした文章は外部から検索できませんが、プログラミングコミュニティなどでDiscordをフォーラムとして利用している場合、有益なやりとりがあっても外部に知られずに終わってしまうのは問題です。Answer Overflowはそうした問題を解決するために作成されたというわけです。

早速Answer Overflowを使ってみます。まずはテスト用に新しいサーバーを用意しました。


Answer Overflowのクイックスタートページの一番上にある「Add To Server」をクリックします。


下部の「サーバーに追加:」のオプションで追加したいサーバーを選択し、「はい」をクリック。


付与する権限を確認して「認証」をクリックします。


「成功!」と表示が出ればOK。


設定はスラッシュコマンドで行います。まず「/channel-settings」と入力してエンターキーを押します。


Googleに掲載する設定は「Indexing settings」にあります。ボタンをクリックすればOK。


「Enable indexing」をクリック。


ボタンの色が切り替われば完了です。


これで、設定したチャンネルで作成されたスレッドがGoogle検索に掲載されるようになりました。早速スレッドを作成してみます。右上のスレッドボタンをクリックし、「スレッドを作成」をクリック。


スレッドの名前と最初のメッセージを入力してエンターキーを押し、スレッドを作成します。これでGoogle検索できるはず……なのですが、さすがに投稿して即座に検索結果に表示されるわけではありません。記事作成時点では、24時間に1回ごとにAnswer Overflowがそれぞれのスレッドをページにまとめる設定とのこと。そこからさらにGoogleがAnswer Overflowのページを巡回するまでの時間もかかります。


実際にGoogleに掲載されている例を確認してみます。下図は.NETとC#に関する話題を取り扱う非公式サーバーの様子で、「I apparently have an infinite loop, but I can't fix it to work」というタイトルのスレッドが立っているのがわかります。


Googleで検索してみると下図のようにヒットしました。


中のページはこんな感じ。スレッドに投稿されたメッセージが一覧できるようになっています。


これを踏まえると、しばらく待てばこんな風に検索できるようになるはずです。


Answer Overflowはスレッドしか立てられないチャンネルの「フォーラムチャンネル」での利用が推奨されていますが、一般のチャンネルでも動作可能とのこと。一般チャンネルで利用する場合に向けて「オートスレッド機能」が搭載されているので使ってみます。「/channel-settings」コマンドの「Help channel utilities」をクリック。


「Enable auto thread」をクリックします。これで設定完了です。


オートスレッド機能が有効になっていると、チャンネルに送信された全てのメッセージが自動でスレッド化するとのこと。雑談には向いていませんが、それぞれのケースについての議論を円滑に進められそうです。


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