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Twitterの規約変更によってサービスを終了した「Tweetbot」と「Twitterrific」がひっそりアプリを更新、ユーザーが「返金不要」を選べるボタンを追加する


サードパーティ製Twitterアプリの開発が制限されたことによりサービス終了を余儀なくされた「Tweetbot」と「Twitterrific」が、アプリに「返金不要」のボタンを追加したことが分かりました。

Tweetbot and Twitterrific ask customers to decline refunds in rare App Store exception | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/03/01/twitter-apps-tweetbot-and-twitterific-ask-customers-to-decline-their-refunds-in-rare-app-store-exception/

Tweetbot and Twitterrific Users Can Support the Developers by Declining Subscription Refunds - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/03/02/tweetbot-twitterrific-subscription-refunds/

Twitterは2023年1月に予告なくサードパーティ製クライアントを正式に禁止し、TweetbotやTwitterrificなどの人気アプリに突然の終止符を打ちました。アプリから収入を得られなくなった開発者は経済的な危機にひんし、一部開発者は返金対応に追われることになりました。


App StoreやGoogle Playは、ストアで購入した有料コンテンツを返金するためのポリシーを設けています。このポリシーに従ってユーザーが返金申請を行うと、アプリを販売する開発者からお金が払い戻されるため、予期せぬ返金対応は開発者にとって痛手となります。

このような状況の中、2023年2月27日頃にTweetbotとTwitterrificがアプリを更新し、ユーザーが返金不要の意思表示を行うためのボタンを追加しました。

Tweetbotはいくつかの選択肢を用意しており、Tweetbotの開発元が新たに作成したMastodon向けクライアント「Ivory」にサブスクリプションを移行することができるボタンと、「Tweetbotで得たものに満足しているので、返金は必要ありません」と書かれた返金不要ボタン、これまで通りの返金を行うための案内が表示されます。


一方、TwitterrificのボタンはTweetbotとほぼ同じですが、他社向けアプリへの移行ボタンは表示していません。Tweetbotと同様に「Twitterrificから得たものに満足しており、現時点では返金を希望しません」と併記した返金不要の選択肢と、返金を希望するユーザー向けの選択肢が用意されています。さらに、画面下にTwitterrific開発元の他のアプリや、同社のMastodonアカウントへのリンクを表示しているとのこと。


この件に関して報じたTechCrunchは「機能しないアプリが実質的に寄付を求めているこの状況は前代未聞の事態です」と記しました。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1p_kr

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