人気ゲーム「Dota 2」がチーター向けトラップで4万件以上の不正アカウントを排除
人気オンラインゲーム「Dota 2」の開発チームが、数週間で4万件以上の不正アカウント排除に成功したことを発表しました。不正アカウントの検出には、チーターを検出するトラップが使われたとのことです。
Dotaはチート使用者を歓迎しません
https://www.dota2.com/newsentry/3677788723152833273
Dota 2はPCゲームプラットフォーム「Steam」を提供するゲーム企業「Valve」によって開発されたマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)ゲームの人気作で、記事作成時点ではSteamプラットフォーム上で2番目に多くプレイされています。
そんなDota 2は、その他の人気オンラインゲームと同様に不正行為を繰り返すチーターに悩まされています。チーター対策には「チート行為を困難にするためのゲームプログラムの修正」や「チーターに対する厳正な対処」が重要です。これについて開発チームは「最も重視していたことは、今回のチートを可能にした根本的な問題の修正でしたが、悪質なプレイヤーをDotaのアクティブなプレイヤーコミュニティから排除するという決定も下しました」と述べ、「チーターに対する厳正な対処」を強化したことを報告しています。
チートには多種多様な手法が存在していますが、今回重点的に対策されたのは「通常のプレイ中には読み込めないはずのデータを不正に読み込む」という手法のチートです。開発チームは「通常のプレイ中には読み込めないはずのデータ」が保存されている領域にトラップを設置し、上記の手法でチート行為に及んでいたアカウントを一網打尽にしました。
開発チームによると、チート対策の実施によって4万件以上のアカウントを永久凍結できたとのこと。開発チームは「ゲームプレイ中にDotaクライアントからデータを読み込むアプリケーションを実行すると、そのアカウントには永続的な禁止が科され、Dotaをプレイできなくなります。これにはプロプレイヤーも含まれ、すべてのValveの対戦イベントへの出場が禁止されます」と述べ、有名プレイヤーでも例外なく排除する意向を示しています。
開発チームは、今後もチート対策に力を入れ、公平な条件でゲームをプレイできる環境を維持していくと述べています。
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