サムスン製高速SSD「990 PRO」の寿命が短期間で46％縮む事態が発生

サムスンが2022年12月に発売したSSD「990 PRO」は、7450MB/sという非常に高速な読込速度を保持していることがアピールされており、PC愛好家から注目を集めています。ところが、「買ったばかりの990 PROの寿命が急速に縮んでいく」という現象が複数のユーザーによって報告されています。

Samsung refusing to acknowledge and replace 990 Pro SSD with rapid health drops [Update] - Neowin
https://www.neowin.net/news/samsung-refusing-to-acknowledge-and-replace-990-pro-ssd-rapid-health-drops/

サムスンが2022年12月にリリースしたM.2 SSD「990 PRO」は高速通信規格PCIe Gen 4に対応しており、最大読込速度7450MB/s、最大書込速度6900MB/sという驚異的な転送速度を備えていることがアピールされています。990 PROの詳細なスペックやラインナップは、以下の記事で詳しく解説しています。

Samsungが爆速SSD「990 PRO」を発表、最大読込速度は驚異の7450MB/s - GIGAZINE

そんな990 PROを入手したユーザーから「まだ短期間しか使っていないのに、寿命が著しく縮んだ」という報告が複数上がっています。例えば、海外メディアのNeowinは990 PROを購入してから数日で「残り寿命」が94％になってしまったことを報告しています。近年登場しているSSDは寿命が長くなっており、「数年使ってやっと残り寿命が数％減る」というのが一般的なため、Neowinが入手した990 PROの寿命減少速度は非常に速いと言えます。

また、オンライン掲示板のRedditには「使用開始から2週間で残り寿命が96％になり、1週間ごとに2％減少しています」という投稿もあります。


さらに、Twitter上には「データを約2TBしか書き込んでいないのに、残り寿命が64％になってしまった」という報告も存在しています。

Neowinはサムスンに対して990 PROの交換補償を求めましたが、サポートからの対応は遅く、交換補償を受けられなかったとのこと。ところが、Neowinが問題を報告する記事を公開した後、サムスンは交換補償に応じたそうです。