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イーロン・マスクによる「Twitterの重要決定に関する投票」は1万円で導入できる投票ボットでも操作可能


TwitterのCEOであるイーロン・マスク氏はこれまでにTwitter上でトランプ元大統領のTwitterアカウントの復活凍結アカウントの解除CEOからの辞任の是非を問う投票を度々実施しています。一方でマスク氏が頻繁に行うTwitterでの投票は、ボットで容易に操作可能とされており、重要な決定をTwitterのアンケート機能に頼るのは危険だとも指摘されています。新たに、非営利のデジタル著作権保護団体「Accountable Tech」は2022年12月23日に「100ドル(約1万3000円)未満のボットサービスを導入することで、Twitterでの投票に数万票を投じることができる」という検証結果を報告しました。


Accountable Techは、マスク氏が「自身のCEO退任に関する投票結果はボットによって操作されたもの」といった意見に賛同していたことを踏まえて、ボットによる投票操作が可能か否かを検証しました。まず、Accountable TechはダミーのTwitterアカウントを作成し「Twitterでの投票は信頼できるでしょうか」という投票を実施。その投票にボットを参加させた結果、57ドル(約7560円)で導入したボットは24時間以内に26261票を投じることに成功し、この検証では100ドル(約1万3000円)未満で結果の操作が達成されています。


一方でボットによって50万票から100万票を投票することを目標とした投票は失敗に終わり、Accountable Techの研究者は「この規模での投票を行うためには2600ドル(約34万円)から3600ドル(約47万円)が必要になります」と指摘しています。


Accountable Techのエグゼクティブディレクターであるニコール・ギル氏は、「マスク氏の下でボットが繁栄しているだけでなく、ボットを使用することでTwitterの投票結果の操作が簡単になっています。もはやTwitterの投票機能は安全ではなく、外国政府を含む悪質なユーザーに操作される可能性があります」と述べています。


ニュースサイト・ブルームバーグはAccountable Techが行った調査に対して、「世界で最も影響力のあるソーシャルメディア企業であるTwitterのCEOであるマスク氏が、投票機能に依存していることによって新たな懸念を呼び起こされる可能性があります」と指摘しています。

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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