動画内の顔やオブジェクトを自動検出してぼかしを施せる「Magritte」をGoogleがオープンソース化してGithubで公開
写真や動画から顔やナンバープレートなどのオブジェクトを検出してぼかしを適用できるライブラリ「Magritte」をGoogleがオープンソースで公開しました。単純なぼかしよりも高いレベルの難読化を施せるもので、被写体のプライバシー保護強化に役立つとされています。
Home | magritte
https://google.github.io/magritte/
GitHub - google/magritte: Mediapipe-based library to redact faces from videos and images
https://github.com/google/magritte
Google Opens Up Tool to Make Your Privates Private
https://gizmodo.com/google-privacy-ai-magritte-1849923870
Google is making its internal video-blurring privacy tool open source | Engadget
https://www.engadget.com/google-is-making-its-internal-video-blurring-privacy-tool-open-source-150052840.html
Magritteは写真や動画に写っている人物の身元隠すための画像編集ライブラリです。機械学習を使用してオブジェクトを検出し、ナンバープレートやタトゥーなど任意のオブジェクトにぼかしを適用することが可能で、特に人へインタビューを行うようなジャーナリストにとって有用だとのこと。
このライブラリは単純なぼかしよりも高いレベルの難読化を施すことができ、リアルタイムに最適化されたソリューションと、オフライン処理に最適化されたソリューションなどを選択して状況にあった処理を行うことができます。
MagritteはMediaPipe上に構築されたライブラリとして提供されているため、MediaPipeを使える状況であれば、さまざまな言語やプラットフォームで使用することができます。ただし、Magritteは記事作成時点で開発の初期段階にあり、精度についてはまだ評価中とのことです。
GoogleはMagritteに加えて、「Fully Homomorphic Encryption Transpiler」という、プライバシー強化技術も発表しています。これを使用することにより、開発者は個人を特定できる情報にアクセスすることなく、暗号化されたデータに対して計算を実行できるようになるとのこと。Googleはこの技術について「金融サービスやヘルスケア、政府機関など、機密データの処理に関する強固なセキュリティ保証が最も重要である業界を支援することができます」と述べました。
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