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Twitter崩壊をアメリカ政府が危惧、災害時の公的機関からの情報拡散が困難になるため


イーロン・マスク氏のCEO就任後、大規模な人員整理と離職により従業員が激減しているTwitterについて、災害や事件発生時の情報伝達ツールとして用いている公的機関が、閉鎖を危惧しています。

Twitter's chaos has officials worried about communicating with the public - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/nation/2022/11/19/twitter-emergencies/

A Broken Twitter Means Broken Disaster Response
https://gizmodo.com/twitter-broken-disaster-response-elon-musk-climate-1849802766

Public safety accounts urge caution on Twitter after changes | AP News
https://apnews.com/article/technology-business-c3190e0920677e905fe0952dffb96185

約5人に1人がTwitterを使用しているアメリカでは災害や事件の際、避難命令の発信や避難所への誘導、誤情報の訂正といった緊急事態の管理をTwitterで行っています。The Washington Postは「Twitterは一般の人々とコミュニケーションをとる最も効果的な方法の一つです」と説明しています。

しかし、大規模な人員整理を行っているTwitterはその将来が疑問視されています。The Washington Postのブリアンナ・サックス氏は「Twitterが閉鎖された場合、公的機関は緊急事態の際に重要な情報をリアルタイムで発信する方法を再考する必要があります」と述べています。


また、Twitterが認証済みバッジを購入可能にしたことで、なりすましアカウントによる間違った情報の拡散を招き、緊急事態においては生死に関わる問題となる可能性があることから、公的機関は頭を悩ませています。自然災害や緊急事態には誤った情報が広まりやすいですが、公的機関からの情報は誤った情報を打ち負かす上で重要な役割を果たしています。

カディール・ハス大学Akın Ünver氏は「Twitterの崩壊は、想像しているよりも大きな外交的混乱を引き起こすおそれがあります」と想定しています。


Twitterが閉鎖された場合、困るのは公的機関だけではありません。ニュースサイト・Nieman Labローラ・ハザード・オーウェン氏によると、ジャーナリズムも同様に危機にひんすることが予想されています。Twitterが閉鎖すると、情報に対するリアルタイムのフィードバックや批評、ニュース速報の掲載場所、情報源や専門家とのコンタクトなどの要素が失われるとされています。

サウスカロライナ州緊急事態管理部門の広報責任者であるデレック・ベッカー氏は、「Twitterが閉鎖された場合は別のプラットフォームに移行します」と述べています。また、「テレビやラジオ、携帯電話に配信される緊急警報は依然として緊急事態の警告として頼りになる方法です」と説明しています。

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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