音楽CDのリッピングに役立つ「CDリッピングの正確性が高い光学ドライブ」のリスト

世間では音楽のサブスクリプションサービスが広まっていますが、中にはサブスクリプションを解禁していないアーティストもいるほか、音質を重視している人はCDのリッピングを行って音楽を聴いています。しかし、CDからオーディオデータをリッピングする際には、CDの傷や汚れ、光学ドライブの振動などによって、データにエラーが生じてしまうとのこと。そこで、CDリッピングを行う人向けに「CDリッピングの正確性が高い光学ドライブリスト」がオーディオブログのPILABORで公開されています。

Audio CD ripping - optical drive accuracy listing - Tech-Tutorials, Howtos and buying advice
https://pilabor.com/blog/2022/10/audio-cd-ripping-hardware/

CDリッピングにおいてデータエラーが生じるのは避けられませんが、多少のエラーであればCDドライブが補完してくれるため、単純に音楽を聴くだけであれば正確性はそこまで重要ではありません。しかし、エラーは100％元通り補完できるわけではなく、音質はどうしても劣化してしまいます。そのため、特に音質を重視してCDリッピングを行う人にとっては、どれだけ正確にCDのオーディオデータをローカルにリッピングできるのかは重要です。

PILABORの運営者であるアンドレアス・フューリッヒ氏は、CDリッピングソフトであるdBpowerampのフォーラムで「CDリッピングの正確性が高い光学ドライブのリスト」を発見したとのことで、いくつかの情報を追記して並び替えたリストを公開しました。

フューリッヒ氏が公開したリストのうち、上位の1位～20位に名を連ねている光学ドライブは以下の通り。左からメーカー名(Manufacturer)、光学ドライブの種類(Type)、モデル(Model)、正確性(Accuracy％)の順となっており、最も正確性が高いのは日立LGデータストレージ(HL-DT-ST)のBD-REドライブである「BH14NS48」で、正確性は99.7763％となっていました。2位は同じくHL-DT-STのBD-REドライブ「BH14NS40」で99.4937％、3位はヒューレット・パッカード(hp)のDVD-RWドライブ「GUE1N」で99.4620％、4位はMATSHITA(パナソニック)のDVD-RAMドライブ「UJ8B0AW」で99.4398％、5位もパナソニックのBD-CMBドライブ「UJ160」で99.4264％と続いています。元サイトでは各項目ごとにソート可能です。

リストを見ると、必ずしも新しい光学ドライブの正確性が高いというわけではなく、古いものも新しいものも混在していることがわかります。フューリッヒ氏は、「リストされている光学ドライブの一部はもはや入手できないか非常に高価です。中古品かつ状態が良好で、古すぎず、摩耗していないものを探してみてください」と述べています。

なお、フューリッヒ氏は最も正確性の高い光学ドライブを使うことはそれほど重要ではなく、すでに手元にある光学ドライブでも十分な機能をサポートしている可能性があると指摘。可能な限り正確にCDリッピングを行いたい場合、Windowsユーザーであれば多機能リッパーのExact Audio Copy(EAC)を使い、ガイドに従って設定することを推奨しています。