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2億5000万台にインストールされている低スペック向け「Android Go」がバージョンアップして「13」になって2023年リリースへ、しかし最小システム要件は引き上げ


Googleは2017年に安価な低スペックスマートフォンでも動作するバージョンとしてAndroid Goを発表しました。このAndroid Goの最新バージョンとなる「Android 13(Go edition)」が発表され、Android Goをインストールしている端末の数が全世界で2億5000万台にも上ることが明らかになっています。

Android 13 (Go edition): Easier to update and tailored just for you
https://blog.google/products/android/android-13-go-edition/

Android 13 Go edition adds Material You, Play System Updates
https://9to5google.com/2022/10/19/android-13-go-edition/

Android 13 (Go edition) debuts Material You and will arrive in 2023
https://www.xda-developers.com/android-13-go-edition-in-2023/

250 million devices run Android Go — but the new version is more demanding - The Verge
https://www.theverge.com/2022/10/19/23413420/google-android-go-material-you-customization-250-million-users-2gb-ram

Android Goはメモリ(RAM)とストレージ(ROM)が限られたローエンドスマートフォンでも動作することを目的としたバージョンで、過去12カ月で約1億8000万人がAndroid Goがインストールされたスマートフォンを利用しているとGoogle。Android Goの需要はますます増加しており、2022年10月時点での月間アクティブデバイス数は2億5000万台を超えているとのこと。そんな増え続けるAndroid Goユーザーにより良いサービスを提供するため、信頼性・使いやすさ・カスタマイズ性という3つの重要な品質に焦点を当て、Android 13(Go edition)にバージョンアップするとGoogleが発表しています。

◆ダイレクトソフトウェアアップデートに対応
スマートフォンのソフトウェアをアップデートするには多くのストレージ容量が必要であり、限られたストレージしか持たないエントリーレベルのデバイスではストレージを圧迫することは大きな問題となります。しかし、Android 13(Go edition)ではソフトウェアを自動更新するGoogle Playシステムアップデートに対応するため、デバイスが重要なソフトウェアアップデートを定期的に受信できるようになります。また、デバイスのストレージの可用性を損なうことなく重要なアップデートを迅速かつ簡単に配信できるようになります。

◆ユーザーだけのコンテンツを発見できるように
Android 13(Go edition)ではディスカバー機能が導入され、ホーム画面から右にスワイプすると、厳選された記事やその他のコンテンツリストを表示できるようになり、ユーザーにおすすめコンテンツを提示可能となります。

◆スマートフォンの外観を調整する
Android 13(Go edition)ではAndroid Goに初めてMaterial Youが導入されます。これにより、スマートフォン全体の配色をカスタマイズして、壁紙と調和させることが可能となります。壁紙画像を設定すると対応する4つの配色が表示され、これを選ぶことで壁紙と調和した美しい配色のUIにカスタマイズすることができるようになるというわけ。


この他、Android 13(Go edition)へのアップデートにより新機能や通知許可、アプリの使用言語設定などの、Android 13の主要機能のいくつかがAndroid 13(Go edition)でも利用可能となります。Googleは「Android 13(Go edition)のリリースでの我々の目標は、Android Goデバイスの現在および将来の何百万もの所有者に、より多くの可能性を提供することです」と記しています。

Googleは長年にわたりAndroid Goを「メモリ(RAM)2GB未満のスマートフォン用に構築されたOS」と言及してきましたが、Android 13(Go edition)では最小システム要件が「2GBのRAMと16GBのストレージ」に引き上げられます。なお、Android 13(Go edition)のひとつ前のバージョンであるAndroid 12(Go edition)の最小システム要件は「1GBのRAM」でした。

Small bit of news here: Google is upping the minimum hardware requirements that handheld devices must meet in order to be able to bundle GMS.

Now, all handheld devices launching with Android 13+ must have at least 2GB of RAM and 16GB of flash storage in order to preload GMS. https://t.co/fDppuhlfoW

— Mishaal Rahman (@MishaalRahman)


Android 13(Go edition)は2023年に発売される新しいAndroid Go端末にインストールされることになる模様です。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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