無料オフィススイート「LibreOffice」の有料版をThe Document FoundationがMac App Storeで販売へ
ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどをまとめたオフィススイートの1つで、オープンソースソフトウェアの「LibreOffice」を、The Document FoundationがMac App Storeで提供することを発表しました。「LibreOffice」は基本的にはフリーソフトですが、Mac App Storeで提供されるものは8.99ドル(約1300円)の有料版となっています。
The Document Foundation releases LibreOffice on Apple’s Mac App Store - The Document Foundation Blog
https://blog.documentfoundation.org/blog/2022/09/19/the-document-foundation-releases-libreoffice-on-apples-mac-app-store/
Document Foundation charges €8.99 for macOS LibreOffice • The Register
https://www.theregister.com/2022/09/20/libre_office_macos_fees/
Mac App StoreではこれまでCollaboraにより「LibreOffice」が提供されていましたが、このたび「LibreOffice 7.4」のマイナーアップデート版である「LibreOffice 7.4.1 Community」公開に合わせて、The Document FoundationがMac App Storeでの提供を行うことになりました。
Collaboraは3年間のサポート付きで10ドル(約1400円)の価格設定にしていましたが、The Document Foundationは8.99ドル(約1300円)としています。
Mac App Storeで配布されるLibreOfficeは、macOS版などと同じソースコードをベースにしていますが、App Storeでは外部依存関係が認められないためJavaがパッケージから除外されています。このため、LibreOffice Baseの機能に制限がかかってます。
The Document Foundationのマーケティング責任者であるイタロ・ヴィニョーリ氏によると、ボランティアによるサポートが行われているCommunity版ではなく、プロフェッショナルによる万全なサポートと本番環境での展開用に最適化されたEnterprise版を選んでもらうことで、組織がFOSSをサポートするよう教育することを目的とした施策だとのことです。
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