廃棄プラスチックからコンクリートの2倍頑丈な建築材料が生産されている

現代人の身の回りにはプラスチックがあふれており、大量のプラスチックがゴミとして廃棄されています。ケニアのリサイクル企業「Gjenge Makers」は廃棄プラスチックをリサイクルしてコンクリートよりも強度の高い建築材料を生産しています。
Gjenge Makers
https://www.gjenge.co.ke/
'Trash Has Value': Black Woman Engineer Turns Plastic Into Bricks That Are Reportedly Stronger Than Concrete
https://peopleofcolorintech.com/break-into-tech/trash-has-value-black-woman-engineer-turns-plastic-into-bricks-that-are-reportedly-stronger-than-concrete/
Gjenge MakersのCEOを務めるンザンビ・マテエ氏によると、ケニアの首都ナイロビでは毎日500トンものプラスチックが廃棄されており、ほんの一部のプラスチックのみがリサイクルされているとのこと。マテエ氏は石油会社で働いていましたが、プラスチックのリサイクル量を増やすために「再生プラスチックと砂を混ぜたブロック」の生産手法を確立し、Gjenge Makersを設立しました。

マテエ氏のリサイクルへの取り組みは国連環境計画にも評価されており、2020年にはヤング・チャンピオン・オブ・ジ・アース賞を受賞しています。国連環境計画によって撮影された以下のムービーでは、マテエ氏が開発した建築材料の生産過程を確認できます。
Plastic bricks in Kenya - NZAMBI MATEE - Young Champion of the Earth 2020 for Africa - YouTube

細かく砕かれたプラスチックを機械に投入し、高温状態で砂と混ぜ合わせます。

プラスチックと砂が混合されて機械から出てくるので……

成形用の機械に移して、上から圧力をかけます。

できあがったブロックはこんな感じ。Gjenge Makersでは1日に1000~1500個のブロックを作成可能です。

完成したブロックは、地面に投げ付けても壊れません。

Gjenge Makersでは、「LIGHT DUTY」「MEDIUM DUTY」「HEAVY DUTY」という重さの異なる3種類のブロックを生産しており、最も軽い「LIGHT DUTY」は一般的なコンクリートの2倍の強度を備えています。また、Gjenge Makersは2021年に50トンのプラスチックを建築材料へとリサイクルしており、2022年にはリサイクル量を2倍に増加させる予定とのことです。

・関連記事
レゴブロックのように使う新たな建材が開発される - GIGAZINE
木材を通常の23倍硬くする加工方法が誕生、ステンレスのナイフより3倍切れる木製ナイフが作成可能に - GIGAZINE
「プラスチックを素早く分解する酵素」が機械学習モデルを利用して開発される - GIGAZINE
生きた人間の肺から初めてマイクロプラスチックが見つかる - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article Waste plastic produces twice as strong b….