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ロシアの世界最大のダークネット市場「Hydra」をドイツ当局が閉鎖、仮想通貨取引所「Garantex」も制裁へ


ドイツの警察当局が2022年4月5日に、ロシア語圏のサイバー犯罪者が麻薬の取引やマネーロンダリングに使用していた世界最大のオンラインダークネットマーケットプレイスである「Hydra Market(Hydra)」を閉鎖させたと発表しました。同日、アメリカの財務省が、Hydraでの取引に関与していたとして仮想通貨取引所の「Garantex」を制裁対象に加えたことを明らかにしました。

BKA - Listenseite für Pressemitteilungen 2022 - Illegaler Darknet-Marktplatz „Hydra Market“ abgeschaltet
https://www.bka.de/DE/Presse/Listenseite_Pressemitteilungen/2022/Presse2022/220405_PM_IllegalerDarknetMarktplatz.html

Justice Department Investigation Leads to Shutdown of Largest Online Darknet Marketplace | OPA | Department of Justice
https://www.justice.gov/opa/pr/justice-department-investigation-leads-shutdown-largest-online-darknet-marketplace

Treasury Sanctions Russia-Based Hydra, World’s Largest Darknet Market, and Ransomware-Enabling Virtual Currency Exchange Garantex | U.S. Department of the Treasury
https://home.treasury.gov/news/press-releases/jy0701

Germany takes down Hydra, world's largest darknet market
https://www.bleepingcomputer.com/news/legal/germany-takes-down-hydra-worlds-largest-darknet-market/

ドイツ連邦刑事局(BKA)とサイバー犯罪対策中央局(ZIT)が4月5日に、Hydraを運営していたサーバーを押収し543.3ビットコイン(記事作成時点のレートで約30億5000万円)を差し押さえたと発表しました。Hydraに登録されていたバイヤーのアカウント数は1万9000以上で、全世界で少なくとも1700万人の顧客にサービスが提供されていたとのこと。

以下は、閉鎖前のHydraのトップページです。


2020年の取引額が13億5000万ドル(約1674億円)に達し、世界最大手のダークネットプラットフォームだったHydraでは、主な取引項目であった麻薬やマネーロンダリングサービスの他にも、盗み出されたデータベースや偽造文書の売買、ハッキングサービスの提供なども行われていました。また、2021年に行われたダークネット市場関連の仮想通貨取引の80%は、Hydraでのものだったとされています。

さらに、アメリカ司法省は同日、Hydra閉鎖に伴いロシア在住のDmitry Olegovich Pavlov氏(30歳)を刑事告訴することを発表しました。伝えられるところによると、Pavlov氏はHydraの運営に使われていたサーバーの管理に関与し、麻薬を流通させマネーロンダリングを行っていたとのことです。

この件を取り上げたIT系ニュースサイトのBleeping Computerは、「押収された機器には、Hydraの販売者と顧客に関する決定的な証拠が含まれている可能性が高いため、調査の進展により相当数のHydraユーザーが起訴される可能性があります」と指摘しました。


ドイツ当局によるHydra閉鎖と同日、アメリカ財務省外国資産管理局(OFAC)はHydraと仮想通貨取引所のGarantexを制裁対象リストに加えたことを発表しました。これにより、アメリカ人はGarantexとの間での資金、商品またはサービスの寄付または提供および受け取りができなくなり、実質的にGarantexがアメリカで利用不能になります。

発表によると、Garantexはエストニアで登録された仮想通貨取引所ですが、業務のほとんどはロシアのモスクワやサンクトペテルブルクで行われているとのこと。

OFACは発表声明の中で、「ロシアはサイバー犯罪者の天国です。アメリカ財務省は、HydraやGarantexのような、マネーロンダリング防止やテロ資金調達対策の義務を故意に無視し、そのシステムが違法行為者によって悪用されることを許している事業者に対して措置を講じることに尽力しています」と述べました。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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