エイリアン的見た目の「ゴーストシャーク」の赤ちゃんが見つかる
by Brit Finucci
大きな目を持ちヌメヌメした乳白色の体の「ゴーストシャークの赤ちゃん」が、ニュージーランド沖合の水深約1200mの地点から発見されました。日本では「ゾウギンザメ」として知られるこの魚の幼個体が発見されるのは非常にまれな出来事です。
“Very rare find” of ghost shark hatchling | NIWA
https://niwa.co.nz/news/%E2%80%9Cvery-rare-find%E2%80%9D-of-ghost-shark-hatchling
Rare, alien-like baby 'ghost shark' discovered off New Zealand coast | Live Science
https://www.livescience.com/ghost-shark-hatchling-new-zealand
ゴーストシャークはサメなどと同じく、骨格が骨ではなく軟骨で構成されている「軟骨魚綱」に属する種です。ゾウギンザメの名前の通り、ゾウの鼻のような吻端(ふんたん)と呼ばれる器官を持つ種もおり、この器官で電磁波や水の微細な動きを感知していると考えられています。
今回発見されたゴーストシャークの幼個体がこれ。体に卵黄がまとわりついていたことから孵化(ふか)して間もないと考えられています。
by Brit Finucci
ちなみにゴーストシャークの一種の卵がこれ。ゴーストシャークは海底に産み落とされた卵の中で成長し、孵化するまで卵黄を摂取して過ごします。
by Brit Finucci
今回の発見は、ニュージーランドでよく見られる魚のホキを調査している中で偶然なされたものでした。研究者らは「幼個体はめったに見つからないので、非常に驚いています。正確な種を決定するために、さらなる試験と遺伝子分析を実施する必要があります」と述べました。
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