2022年02月14日 23時00分ピックアップ

【予告】仲良かったころのわたしたち。「とにかくイジメたい朝日奈さん」第8話【先行公開】

友だちじゃないお嬢様と幼なじみの遠くて近い不思議な関係を描く「とにかくイジメたい朝日奈さん」の第8話が2022年2月16日に更新予定です。予告に合わせて、GIGAZINEシークレットクラブ(GSC)メンバー限定で先行公開＆メイキング＆バックナンバーが一覧になった本棚を見ることができるので、こちらからチェックをお願いします。

◆「とにかくイジメたい朝日奈さん」第8話あらすじ
大富豪の一人娘である朝日奈ひかるは、幼少期からずっと一緒の夜橋ゆうひにちょっかいばかりかけていた。
仲良かったころのわたしたち。いつも一緒で毎日のように2人で遊んでいた。
終わりの日は、突然訪れる。

マンガ先行公開は以下から。

とにかくイジメたい朝日奈さん第8話「あの頃の二人」

「とにかくイジメたい朝日奈さん」はGIGAZINEマンガ大賞の応募作品からの連載です。原作脚本や作画、もちろんマンガ作品もいつでも募集中なので、興味がある方はぜひ以下のリンク先から詳細を参照して応募してください。それでは引き続き、よろしくお願いします。

「GIGAZINEマンガ大賞」2022年2月度募集開始＆マンガ大賞告知ポスターのメイキングはこんな感じ - GIGAZINE

◆「とにかくイジメたい朝日奈さん」作者プロフィール
マンガ：じゅんた
https://twitter.com/junta420

GSCに登録して、連載マンガを先読み＆限定情報をゲット！
◆メンバー限定資料第8話メイキング「7話＆8話ボツカット」編
「とにかくイジメたい朝日奈さん」の制作時には、まずネームでストーリーや絵の内容の案を出し、それを見て修正を繰り返して完成へ、という流れになっています。その中で「最初の案にはあったけれど完成では別の内容に変わった」コマ・ページ、いわゆる「ボツカット」も発生します。ボツカットを見ることで、どのように制作時に考えられていたのかを知ることができるため、制作時原稿から見つかった7話と8話のボツカットを全て解説します。

まずはわずかな変更のみですが、画像左の初期案から基本的な内容は変わらないものの、画像右では「カラオケ店の扉を板でふさぐ」という暴挙が追加されています。これは、理不尽に歌の練習を強要するというひかるの行動が、ただ命令するだけよりもぶっとんだ行動をすることで、逆にマイルドになり伝わりやすくもなるという意図。何かを表現したいとき、意図的な効果を狙うものでないならば、手加減はしないでぶっ飛ばすのが大事。

以下の画像左が7話3ページ目のボツカット。歌って心地良くなっていくゆうひと、歌が下手すぎて気分が悪くなっていくひかる、というのが示されて面白い流れですが、演出上ささっと読めてしまうため、満足感が少なくなるのでは？という点が懸念されました。結果、画像右のようにやりとりがスピーディーに交わされる流れに変更したという形。読むのにかかった時間＝満足感となるケースは少なくないので、できる限り情報を多く楽しんでもらえるように、というのは一考の余地あり。

続く7話4ページ目も大きく変更がありました。画像左の初期案では「歌を練習したいと決意するゆうひ」が描かれていますが、作品のコンセプト的には「無自覚なゆうひをひかるが強引に特訓」という流れがあります。そこを維持するため、画像右の3コマ目のように「え？必要かな？」とゆうひにはおとぼけのままでいてもらいました。

以下も7話のボツカット。面白い内容ではあるものの、「ゆうひに歌が下手だと自覚させる」という流れが変更になったため、間にあるこのカットもボツになったという形。

第8話はボツとなったカットはあまりありませんでしたが、細かい変更点を発見。以下の画像のページは、キャラクターの構図は最終版にも残っていますが、セリフの内容が変更されています。また、最後のコマはボツになって「ひかるの『イジメ』がスタートする」というカットに変更。8話は回想のエピソードになるため、最終的に現代の時間軸に帰ってくる必要があります。その着地点として、ひかるの「イジメ」というのを入れた方が良いということで、そこを軸に調整しました。

何パターンか検討されたのが最終ページ。微調整程度ではありますが、最後のページは読後感や全体の満足感にも関わるため、「1～9ページに1日かけたなら、最後の10ページ目だけにも同じ1日かけるべき」と言えるほどじっくり検討する必要があります。逆に、最後のページをキッチリと決めてしまえば、間のエピソードは作りやすくなるはず。