生き物

「自動車サイズのヤスデ」の化石が発見される


自動車と同じくらいの体長を持つ超巨大ヤスデが、太古の北イングランドに生息していたことが判明しました。

Millipedes 'as big as cars' once roamed Northern England, fossil find reveals
https://phys.org/news/2021-12-millipedes-big-cars-roamed-northern.html

An extinct millipede the length of a car once roamed northern England : NPR
https://www.npr.org/2021/12/20/1065759563/extinct-millipede-car-northern-england-arthropleura

自動車サイズのヤスデの化石は、ケンブリッジ大学の調査チームによってイングランド北部のノーサンバーランドで2018年1月に発見されました。化石を含む岩が落下した衝撃で割れたことによって露出した化石を、調査チームの一員が偶然発見したとのこと。調査チームを率いるニール・デイビス氏は「その発見は、完全に偶然でした」と語っています。


調査チームによる分析の結果、発見された化石はアースロプレウラと呼ばれる3億年前に生息したヤスデの一種のものであることが判明しました。また、発見された化石はアースロプレウラの一部分のみで、実際の体長は約2.7m、体重は約50kgであったと推定されています。


今回発見された化石には頭部が含まれておらず、アースロプレウラの生態を推測するのは困難でした。それでも、デイビス氏はアースロプレウラの体長を基に「アースロプレウラが何を食べていたかは定かではありませんが、アースロプレウラが生息した時代には栄養価の高いナッツや種子が豊富に存在していました。また、他の無脊椎動物や両生類などの小さな脊椎動物を捕食していた可能性もあります」と述べ、アースロプレウラが多くの栄養を摂取していた可能性を指摘しています。

また、デイビス氏によると化石が発見された地域は砂岩が多く、一般的に化石を保存するのに適していない地域と考えられていたとのこと。デイビス氏は「今回発見した化石が保存されていたという事実は、驚くべきことです。この事実は、人々が化石を探したことがない場所でも、実際には多くの化石を発見できるかもしれないことを示唆しています」と述べています。

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in サイエンス,   生き物, Posted by log1o_hf

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