まるでスカウターな片目ARグラス「Air Glass」をOPPOが発表
中国のスマートフォンメーカーであるOPPOが自社製品発表イベント「OPPO Inno Day 2021」で、片眼鏡型のARデバイス「Air Glass」を2022年に発売すると発表しました。OPPOによれば、Air Glassは「Augmented Reality(拡張現実)」ではなく「Assisted Reality(支援現実)」を目指した製品だとのことです。
OPPO Introduces Revolutionary Air Glass at INNO DAY 2021 | OPPO Global
https://www.oppo.com/en/newsroom/press/oppo-air-glass/
OPPO announces Air Glass ‘assisted reality’ device - The Verge
https://www.theverge.com/2021/12/14/22833796/oppo-air-glass-ar-glasses-announced-china-release-date
Air Glassがどんな製品なのかは以下のムービーを見るとよくわかります。
OPPO Air Glass | OPPO INNO DAY 2021 - YouTube
Air Glassは眼鏡型の専用フレームに取り付けて装着します。
専用フレームのツルにAir Glassをフィットさせます。
専用眼鏡のツルについている磁石でぴったりとAir Glassを接着させる仕組み。重さは約30gで非常に軽いとのこと。
Air Glassの内側にはこんな感じで、マイクロLEDプロジェクターと5枚のガラスレンズ、導波管技術によって、単色2Dで情報を投影します。使われているプロジェククターはコーヒー豆とほぼ同じサイズで、表示グレースケールは16段階・256段階の2種類。平均輝度は最大1400ニトで、明るい場所でもはっきりと情報が表示されるそうです。
ツルの部分を指でスワイプしたり……
タップしたりすることで表示する情報を操作します。また、音声や頭の動きで操作することも可能。表示する情報は、OPPO製スマートフォンあるいはOPPOのスマートウォッチ「OPPOWatch 2」から設定できます。
Air Glassには天気やカレンダー、ヘルスケア情報を表示する機能のほか、レンズの内側にプレゼンテーションの原稿を表示させるプロンプター機能が搭載されています。
また、話し手と聞き手の両者がAir Glassをかけている場合、ユーザーからの音声入力が自動的にターゲット言語のテキストに翻訳されて、ペアリングした相手のAir Glassに自動で表示するリアルタイム翻訳が可能だとのこと。Air Glassの翻訳機能は、記事作成時点で北京語と英語の双方向翻訳をサポートしており、将来的に北京語-日本語、北京語-韓国語の双方向翻訳にも対応する予定です。
また、OPPO製のスマートウォッチ「OPPOWatch 2」と連動させることもでき、スマートウォッチ上から操作できるほか、手の動きを読み取ることで操作することもできます。
OPPOWatch 2から目的地を登録すれば、サイクリング時のナビゲーションも可能。OPPOは中国最大の検索エンジンを運営するBaiduと協力し、「Baidu Walk&BikeNavigation」「ExploreNeighborhood for OPPO AirGlass」などのアプリをリリースする予定としています。
Air Glassは2022年第1四半期(1月~3月)に中国市場で発売される予定で、価格は不明。本体カラーは黒と白の2色が用意されています。
Air Glassを装着できる専用フレームは、銀色のハーフリムタイプと黒色のフルリムタイプの2種類が用意されているとのこと。フレームに度付きレンズを入れられるかどうかは不明ですが、OPPOは「Air Glassは近視や遠視の人でも使えるように設計されています」と述べています。
OPPOの副社長兼OPPO研究所所長のLevin Liu氏は「OPPOは長い間、複合現実(XR)の可能性を追求してきましたが、Air Glassでついに消費者にとって本当に手の届くスマートグラスの開発に成功しました。その未来的なデザインが示すように、Air Glassは情報の見方や消費のあり方に変革をもたらすでしょう。Air Glassの使いやすいディスプレイは、必要で重要なメッセージを目の前に表示することができます。Air Glassがあれば、世界をもう二度と同じように見えなくなります」とコメントしました。
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in ハードウェア, 動画, Posted by log1i_yk
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