暗闇で出くわしたら失神間違いなしな「頭がスケスケの深海魚」のレア映像が公開中
望遠鏡のように筒状に突き出した両眼が特徴の深海魚であるデメニギスを捉えた珍しい映像が、アメリカ・モントレー湾水族館研究所(MBARI)の研究チームによって公開されています。
MBARI’s ROVs Ventana and Doc Ricketts have logged more than 5,600 dives and recorded more than 27,600 hours of video—yet we’ve only encountered this fish nine times! pic.twitter.com/WNdVLClEoj
— MBARI (@MBARI_News) December 9, 2021
New footage shows bizarre deep-sea fish that sees through its forehead | Live Science
https://www.livescience.com/barreleye-fish-seen-on-dive
頭部が透明なドーム状の膜で覆われた不思議な見た目の深海魚であるデメニギスの映像は、以下から見ることができます。
New deep-sea sighting: The barreleye fish has a transparent head and tubular eyes - YouTube
これが、今回生きた状態の映像が撮影されたデメニギスです。
デメニギスの最大の特徴は、前述のとおり透明なドーム状の頭部と、上に向けられた筒状の目です。
横から見るとこんな感じ。
緑色をしたデメニギスの目は、真正面だけでなく真上に向けることも可能で、液体で満たされた透明なドーム状の頭部を通じて頭上を見ることができます。また、顔の正面にある目のような器官は、目ではなく獲物の匂いをかぐための鼻孔なのだそうです。
Learn more about these deep-dwelling fish that can see through their own foreheads: https://t.co/T9Zcm4h9fg
— MBARI (@MBARI_News) December 9, 2021
動画を公開したMBARIによると、デメニギスが生息する海域に5600回以上も無人潜水機(ROV)を送り、のべ約2万7600時間分もの撮影を行ったにもかかわらず、デメニギスを捉えることができたのはわずか9回しかなかったとのこと。ROVの操縦士を務めたMBARIのトーマス・ノウルズ氏は、デメニギスを発見した時の心境を、「私たち全員が、これは一生に一度の出来事かもしれないと知っていました」と振り返りました。
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