豚から腎臓を移植され9カ月生存した事例が登場

遺伝子を組み換えた豚の臓器を人間に移植する手術は複数の前例があり、腎臓の事例では2カ月にわたり生存した事例が報告されていますが、新たに、豚から腎臓を移植されて9カ月にわたって生存した人の事例が報告されています。
Porcine kidney xenotransplantation as a bridge to allotransplantation: a first-in-human study - The Lancet
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(26)01295-X/abstract

Genetically modified pig kidney keeps man alive for record nine months | Medical research | The Guardian
https://www.theguardian.com/science/2026/sep/03/genetically-modified-pig-kidney-keeps-man-alive-record-nine-months

2型糖尿病による末期の腎臓病を患うティム・アンドリュース氏は、5年以内に腎移植を受けられる確率がわずか9%で、死亡するか、移植の待機リストから外されるリスクが40%に上っていました。
アンドリュース氏は2025年1月25日、マサチューセッツ総合病院で必要な遺伝子編集を受けた豚の腎臓の移植を受けました。14日目に行われた生検では、T細胞媒介性拒絶反応が示されたものの、治療により解消。その後、豚の腎臓は6カ月間にわたって安定して機能しました。
しかし、腎臓の微小血管に炎症が現れ、血栓性微小血管症に進行。死亡したドナーから腎臓の提供が受けられたことから、アンドリュース氏は豚の腎臓を271日(約9カ月)後に取り外しました。
アンドリュース氏の事例では、ヒト組織に対する新たな抗体は検出されず、豚の腎臓はヒトの腎移植を妨げないことが確認されたとのこと。
ただし研究チームは、今回の成果は慎重な患者選定と他では受けられない可能性のある集中的な専門医療によるものであり、対照群のない単一事例であると注意を促しています。
・関連記事
世界で初めて豚の腎臓を移植された62歳男性が術後2カ月で死去 - GIGAZINE
人間に「ブタの腎臓」を移植する世界初の手術が成功、異種移植における大きなマイルストーンとなり世界中の臓器移植待ち患者の希望の光に - GIGAZINE
「ブタの腎臓」を人間の体に接続する実験が成功、老廃物の除去を確認&拒絶反応もなし - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in サイエンス, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article A case has emerged in which a person sur….







