ビル・ゲイツは「女性社員に不適切なメールを送ること」をやめるようMicrosoftの幹部から進言されていた
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Microsoftの創業者でWindowsの生みの親でもあるビル・ゲイツ氏が、Microsoftの取締役を退任する10年以上も前に、女性従業員に対して不適切なメールを送信したことが問題視され、Microsoftの取締役から注意を受けたことが報じられています。
Microsoft Executives Told Bill Gates to Stop Emailing a Female Staffer Years Ago - WSJ
https://www.wsj.com/articles/microsoft-executives-told-bill-gates-to-stop-emailing-a-female-staffer-years-ago-11634559950
Microsoftの創業者であるゲイツ氏は2000年1月にCEOを退任し、会長職に就任。その後、2014年に会長職から退き、技術担当アドバイザーとして取締役員にとどまりました。ゲイツ氏は、CEO退任後は妻のメリンダ・ゲイツ氏と共に慈善事業に注力しており、2020年3月に取締役会からも辞任することを発表しましたが、その後もサティア・ナデラCEOの技術顧問であり続けています。一方、私生活では、2021年8月にメリンダ氏との離婚が正式に成立しました。
CNN.co.jp : ビル・ゲイツ氏とメリンダ夫人、正式に離婚
https://www.cnn.co.jp/business/35174735.html
ウォール・ストリート・ジャーナルは、ゲイツ氏と数年にわたって不倫関係にあったというMicrosoftの女性エンジニアの書簡を入手し、2020年にゲイツ氏がMicrosoftの取締役会を辞任した理由の1つがこのエンジニアとの不倫関係を取締役会から追及されたためだと報じています。
ビル・ゲイツはMicrosoftを「追放された」との報道、女性従業員との関係をめぐり - GIGAZINE
by OnInnovation
さらにこの手紙によれば、ゲイツ氏が2008年にMicrosoftの第一線から退いた際に、2007年にゲイツ氏が送信したメールが社内で問題になったとのこと。メールは性的な内容ではありませんでしたが、女性従業員に対して仕事以外の時間で会おうと口説く内容であり、Microsoftの最高人事責任者であるリサ・ブランメル氏と最高幹部で弁護士のブラッド・スミス氏がゲイツ氏に「その行動は不適切であり、やめるべきだ」と注意したそうです。ゲイツ氏はメールを送ったことを否定せず、「後から考えるとよくないことだった」と述べ、メールの送信をやめると述べたそうです。
その後、取締役会でメールの件について話し合いが行われたそうですが、女性との物理的接触は見られなかったため、取締役会はそれ以上の措置は必要ないと判断したとのこと。また、メールを送られた女性従業員はこの件について苦情を言っていなかったため、公式に報告もされませんでした。
ウォール・ストリート・ジャーナルがMicrosoftにコメントを求めたところ、Microsoftの広報担当者は報道内容を認めました。また、ウォール・ストリート・ジャーナルはゲイツ氏側にも問い合わせましたが、「これらの報道の内容は虚偽であり、誤った情報を持つ者から何度も使い回されたウワサに過ぎず、場合によっては重大な利益相反となります」というコメントが返ってきたそうです。
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