Z-Libraryに関する論文が存在しないTorrentFreakの記事を引用、AIで記述か

数百万冊の書籍や論文を無料で提供する海賊版電子書籍ライブラリ「Z-Library」は、高価な教科書や学術誌の購読料を払えない学生や研究者にとって有用な情報源となっており、「Z-Libraryが貧困の学生を助けている」という研究結果も存在しています。そんなZ-Libraryの情報としての有用性と著作権の問題について扱った論文が、著作権について扱うメディア・TorrentFreakの存在しない記事を引用していると指摘されています。
Z-Library and Full-Text Access: Democratizing Knowledge or Undermining Copyright Ethics?: New Review of Academic Librarianship: Vol 0, No 0 - Get Access
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13614533.2026.2742162
AI-Assisted Paper on Z-Library Cites a TorrentFreak Article That Doesn’t Exist * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/ai-assisted-paper-on-z-library-cites-a-torrentfreak-article-that-doesnt-exist/
ナイジェリアのランドマーク大学学習リソースセンターに所属するアヨオルワ・アレグベソラ氏、ナイジェリアのベルズ工科大学に所属するソラ・エマニュエル・オウォラビ氏が2026年10月6日に公開した「Z-Library and Full-Text Access: Democratizing Knowledge or Undermining Copyright Ethics?(Z-Libraryと全文アクセス:知識の民主化か、それとも著作権倫理の侵害か?)」という論文では、文献レビューと事例研究の手法を用いて、Z-Libraryを中心としたシャドウライブラリが学術研究に与える影響を調査しています。研究では、シャドウライブラリが特に資源が限られた地域の研究者にとって学術的なアクセスを向上させていると同時に、倫理的および法的懸念も提起した上で、政策立案者・研究機関・出版社に対して倫理的かつ持続可能な代替的アクセス戦略を提示しています。
この論文では、Z-Libraryに対する法的措置に関する章で、「オランダ最大級の科学・技術・医学分野の国際的な学術出版社であるElsevierや、ドイツとイギリスに本拠を置く世界的な学術出版者のSpringer Natureといった主要な学術出版社も、同様の法的措置を取っている」と記述があります。TorrentFreakによると、この記述が2021年のTorrentFreakの記事を参考文献としていますが、TorrentFreakはそのような記事を公開したことはないとのこと。
以下が論文の参考文献における該当部分で、「Publishers continue crackdown on shadow libraries.」というTorrentFreakの記事が示されています。しかし、このタイトルの記事はTorrentFreakに存在しないそうです。

TorrentFreakが論文の参考文献リスト全体を精査したところ、「実際の出版物や組織を適切な文脈で引用しているためもっともらしく見えるが、正確とは限らない事例が、他にも多数存在していることが判明した」と報告しています。例えば、2019年に「College & Research Libraries」誌に掲載された、キャロル・テノピル氏らが執筆したとされる記事について引用している箇所について、テノピル氏は実際に同様のテーマで論文を発表したことはありますが、引用されている号にはテノピル氏による記事は掲載されていません。44の参考文献リストのうち、少なくとも10はこのような事実にそぐわない参考文献の引用であったとのことです。
なお、論文の謝辞では「膨大な量の文献を精査し、関連情報を抽出するのに論文検索AI『Consensus AI』を使用した」と記載されています。また、論文の一部における表現を改善するためにChatGPTを使用したことも付け加えられています。しかし、AIで探した論文を精査していた場合は参考文献の誤りが発生しないため、AIを補助的役割ではなく、論文の執筆全体に使用した可能性があります。実際に、TorrentFreakがAI検出ツール「Pangram」で論文の要約と結論を分析したところ、どちらの部分も「テキストの100%がAIによって生成された可能性が高い」という結果が出たと報告しています。

論文の著者らは論文のコピーをTorrentFreakに提供したものの、参考文献に関する質問には回答しなかったとのこと。また、出版者である Taylor & Francisは「この件は弊社の編集・出版倫理・誠実性チームに報告済みであり、ご指摘いただいた懸念事項について調査いたします」と回答しました。
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in AI, ネットサービス, Posted by log1e_dh
You can read the machine translated English article The article on TorrentFreak, which cites….







