4K・27インチの大画面に144Hzのリフレッシュレートでヌルヌル楽しく線が引ける液タブ「Kamvas Pro 27(144Hz)」でプロのイラストレーターさんにお絵描きしてもらったレビュー

4K対応の24インチ液晶ペンタブレットのKamvas Pro 24(Gen 3)などを提供しているタブレットメーカーのHuionから、新たに27インチの大画面で144Hzという高リフレッシュレートに対応した「Kamvas Pro 27(144Hz)」が登場しています。27インチという大画面で、解像度は4K、リフレッシュレートは144Hzでお絵描きできるハイスペックな液晶ペンタブレットの使い心地はいかがなものか、プロのイラストレーターさんに実際にお絵描きに使ってもらい確かめてみました。
Huion Kamvas Pro 27 144Hz プロフェッショナル アーティスト向け 描画モニター | HUION公式サイトJAPAN
https://store.huion.com/jp/products/kamvas-pro-27-144hz

・目次
◆開封&フォトレビュー
◆配線&初期設定
◆プロのイラストレーターさんにお絵描きで「Kamvas Pro 27(144Hz)」を使ってもらってみた
◆開封&フォトレビュー
Kamvas Pro 27(144Hz)が入っている箱はこんな感じ。「4K」「144Hz」といった特徴が大きく記されています。

箱の中身は以下のように黒色の衝撃吸収素材で保護されていました。

さらに、本体は黒色の不織布で覆われています。

本体の下に各種ケーブルや電源アダプター、専用アクセサリー、クイックスターターガイドなどの付属品が収納されていました。

Kamvas Pro 27(144Hz)のディスプレイサイズは27インチで、解像度は3840×2160ピクセル、画素密度は163ppi。1670万色の表示に対応しており、色域カバー率はsRGBが99%、Adobe RGB・DCI-P3・Display P3が98%です。

マウスと並べてみると大きさは一目瞭然。本体サイズは幅656.1mm×縦405mm×厚み22.7mmで、重量は8kgです。ディスプレイのカバーガラスは光を抑え表現を際立たせる「Canvas Glass 3.0」を採用しています。ナノエッチング加工技術を施しているため、強い光の下でも反射を抑え、単色背景で生じやすい粒状感を低減し、画面の鮮明さを約14%向上させてくれます。また、指紋防止コーティングにより、汚れの付着もスマートフォンなどと比べるとかなり目立ちません。

ディスプレイ端にあるベゼルは広く、成人男性の親指の第1関節がまるごと収まるくらいあります。

背面はこんな感じ。

中央にVESAマウントがあるので、規格に準拠したスタンドやアームを利用できます。

上部には内蔵スタンド。

スタンド収納時はこんな感じで、ゆるく傾斜がかかります。

スタンドを立てると本体を20度傾けることが可能。

天面には各種I/Oポート。

左からHDMIポート、DisplayPort、USB-Cポート、電源ポートです。

天面の右端にはタッチスイッチと電源ボタンがあります。タッチスイッチを電源ボタン側にスライドすると、マルチタッチ機能が有効になります。

底面には何もなし。

左側面にも何もありません。

右側面

イヤホンジャックとUSB-Aポート×2があります。

付属アクセサリーのペンボックスと、左手デバイスとして使える「Keydial Remote」。

ペンボックスの中には2本のペンと替え芯が収納されていました。ペンは手前が標準的なグリップのPW600で、奥がスリムで繊細な操作に適したPW600Sです。どちらもPenTech 4.0対応かつ最新のHV200チップを搭載しているため、筆圧は1万6384段階に分割可能で、わずか2gの初期作動力で軽い筆跡も逃さず捉えることが可能です。また、バッテリーなしで動作するという点もポイント。

PW600とPW600Sの違いはペンの太さだけでなく、サイドボタンの数にもあります。PW600はサイドボタンが3つなのに対して、PW600Sは2つです。

替え芯は左の色の薄い方がフェルトペン先で、右の色の濃い方がフェルトペン先よりも硬い通常のペン先です。

ペンボックスは以下のようにペンを立てるのにも使えます。

ペンボックスの裏面には以下のように小さな穴が開いています。

こんな感じでペン先を引っ掛けるようにすると、ペン先を取り外すことが可能。ペン先は割と簡単に取り外し可能で、ペンボックスの裏面を使わなくても爪で引っこ抜くこともできました。

Keydial Remoteは8つのカスタマイズ可能なボタンとダイヤルを搭載した左手デバイス。

上部のグレーの部分がダイヤルになっており、左右に回転させることができます。

背面には滑り止めが貼られていました。

なので、以下のようにKamvas Pro 27(144Hz)に載せても滑り落ちる心配はありません。

◆配線&初期設定
PCとKamvas Pro 27(144Hz)を接続する方法は、HDMIケーブルとUSB-A to USB-Cケーブルを使用する方法、USB-C to USB-Cケーブルを使用する方法、DisplayPortケーブルを使用する方法の3通りが用意されています。USB 3.1 Gen1に対応していればUSB-C to USB-Cケーブル1本でPCとの接続が済むため、今回はこの方法で配線してみました。
まずは付属の電源ケーブルと電源アダプターを用意。

電源アダプターに電源ケーブルを接続します。

そしてコンセントに挿入。

電源アダプターの先端にあるプラグをKamvas Pro 27(144Hz)本体に挿します。

なお、プラグ部分は以下のようにL型アダプタが付いているので、配線に応じて取り外して使用することもできます。

続いて付属のUSB-C to USB-Cケーブルを準備。

Kamvas Pro 27(144Hz)本体の電源ポート横にあるUSB-Cポートに接続。

もう片方はPCに挿せばOK。

ディスプレイに映像が出力されました。

出力時、以下のように解像度とリフレッシュレートが表示されました。解像度は4K(3840×2160)で、リフレッシュレートは144Hzです。

なお、Kamvas Pro 27(144Hz)のリフレッシュレートは「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「Kamvas Pro 27」→「リフレッシュレート」からいつでも確認・変更可能です。

続いて、専用ドライバーを以下のページからダウンロードします。Kamvas Pro 27(144Hz)の対応OSはWindows(Windows 10以降)、macOS(macOS 10.12以降)、Android(AndroidデバイスのインターフェイスはUSB 3.1+DP 1.2以降の条件を満たす場合)、Linux(Ubuntu 20.04 LTS)です。
Huion Latest Driver and Manual Download Center
https://www.huion.com/download?model=134
今回はiMacと接続して利用するため、macOS向けのドライバーをダウンロード。ダウンロードページからは英語のユーザーマニュアルがダウンロードできますが、ちゃんと日本語のユーザーマニュアルも用意されていました。

ダウンロードしたDMGファイルを起動。

「開く」をクリック。

「許可」をクリック。

チュートリアルが表示されるので「わかりました」をクリック。

「Kamvas Pro 27(144Hz)」が表示されればOK。ドライバーのインストールも完了です。

◆プロのイラストレーターさんにお絵描きで「Kamvas Pro 27(144Hz)」を使ってもらってみた
GIGAZINEオリジナルマンガの「無限の輪廻に終焉を」でネームを担当している大牙アイさんに、「Kamvas Pro 27(144Hz)」で実際にお絵描きしてもらい、率直な感想を聞いてみました。なお、大牙さんは普段、最大リフレッシュレートが120HzのM4搭載11インチiPad Proを使って、CLIP STUDIO PAINTでお絵描きしており、板タブでのお絵描き経験はあるものの、液タブでのお絵描きはほぼ初めてとのことでした。
まずはKamvas Pro 27(144Hz)最大の特徴である「リフレッシュレート144Hz」が、実際の描き心地にどれくらい影響を及ぼすのかを確認するべく、リフレッシュレート60Hzの「Kamvas Pro 24(Gen 3)」を用意して、使い比べてもらいました。
大牙さんが普段お絵描きに使用しているのが最大リフレッシュレート120HzのiPad Proなためか、最初は「普段と似たような描き心地」「どっちも同じくらい良い」くらいのザックリとした感想でした。しかし、しばらく使っていると明らかにKamvas Pro 27(144Hz)の方が線の描き心地がヌルヌルしていて心地良いと感じるようになっていました。ただし、大牙さんはこれまで動作の鈍いデバイス(古いスマートフォンなど)などで絵を描いてきたため、「リフレッシュレートが低いから絵が描けないとか、上手く描けないとかは個人的になかった」と語っています。

なお、お絵描き素人のGIGAZINE編集部員もKamvas Pro 27(144Hz)とKamvas Pro 24(Gen 3)を使い比べてみたのですが、Kamvas Pro 27(144Hz)の方がペンからインクがモリモリヌルヌル出力されるような、独特の感覚がありました。

大牙さんは「iPad Proだと約2時間ぶっ通しで絵を描くとApple Pencilのバッテリーがなくなってしまうけど、Kamvas Pro 27(144Hz)はバッテリー残量を気にせずお絵描きし放題」とも語ってくれました。なお、Kamvasシリーズのペンはバッテリーが入っていないためApple Pencilよりも軽く感じたそうです。
また、普段11インチのiPad Proでお絵描きしているという大牙さんは、小さな作業領域で何度も画面を拡大したり縮小したりしながらお絵描きしています。しかし、Kamvas Pro 27(144Hz)はディスプレイが27インチと非常に大きいため、何度も画面を拡大縮小することなくイラストの全体像を見ながらお絵描きできたため、「作業効率も良くなったように感じる」とのことでした。

加えて、ディスプレイが大きいため、キャンバスを拡大するとイラストの隙間にどんどん新しいイラストを描き足していくことができ、「楽しい!」と大牙さんはコメントしました。他にも、髪の毛などの動きのある線は大画面で一筆で描くのに適しており、「線の引き心地が良い」と感じたそうです。

しばらくKamvas Pro 27(144Hz)を使ってから赤外線サーモグラフィの「FLIR i3」で、本体がどれくらい熱を持っているか測ってみました。

熱は特に本体下部に溜まるようですが、最も熱い部分でも35度前後で、大牙さんは「熱は特に気にならない」とのことです。

そのほか、普段はiPadの小さなディスプレイ上で作業をしているため、画面上に配置するツールは最小限にしているところ、Kamvas Pro 27(144Hz)は27インチとディスプレイが大きいため、画面上にいろんなツールを配置できたそうです。ただし、ディスプレイが大きいため全体をチェックしながら線を引くことができたからか「いつもよりも爆速で線画が描けた」という感想もありましたが、「線画を引くのが速かったのは、大画面で作業効率が高まったからなのか、緊張から速くなったのかは不明」とも言っていました。
大牙さんは普段iPad Proでお絵描きをしているため、初めは液タブで上手くお絵描きできるのか不安だったそうです。ただ、実際に使ってもらったところ感想が徐々に「悪くない」「使える」「全然良い」といった具合に高評価になっていき、最終的には「こっちの方が良いかも」と評されるまでになっていました。

大牙さんに約1時間かけてイラストを描いてもらった様子を撮影した動画を10倍速にしたのが以下です。
【10倍速】27インチ4K・144Hz液晶ペンタブレット「Kamvas Pro 27」でプロのイラストレーターさんにお絵描きしてもらったムービー - YouTube

完成したイラストがコレ。

なお、「Kamvas Pro 27(144Hz)」はHuion公式ストアとAmazon.co.jpで販売されており、価格は税込26万9820円です。なお、Huion公式ストアでの購入だとギフトとしてデスクトップアームST500を無料でゲットできます。
Huion Kamvas Pro 27 144Hz プロフェッショナル アーティスト向け 描画モニター | HUION公式サイトJAPAN

Amazon.co.jp: HUION: 【新】Kamvas Pro 27 (144Hz)

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