AIで炎の揺らめきをリアルタイムでシミュレートするデジタルろうそく「Digital Candle」が登場、価格は約2万4000円

本物のろうそくの炎を撮影した映像でAIを学習させ、炎の自然な揺らぎを再現するデジタルキャンドル「Digital Candle」が登場しました。144個のLEDを使って炎を表現する仕組みで、あらかじめ用意されたアニメーションを繰り返すのではなく、AIがリアルタイムで炎の動きを生成するのが特徴です。
Digital Candle — Arduboy
https://www.arduboy.com/shop/p/digital-candle?color=black
The world's first AI-powered candle - YouTube

Digital Candleはクレジットカードサイズの携帯ゲーム機「Arduboy」などを手がけてきたケビン・ベイツ氏によって開発されました。ベイツ氏はこれまでにも、雑誌に巻き付けられる柔軟なテトリスを開発するなど、ユニークな電子機器を制作しています。
Digital Candleは、縦長の基板の上部に琥珀色のLEDを9列×16行の格子状に配置した電子機器です。

合計144個のLEDを点灯させることで、ろうそくの炎が揺らめく様子を表現します。本体の高さは約25.2cm、幅は約2.8cmで、基板の色はブラックとホワイトの2種類が用意されています。
最大の特徴は、炎の動きを再現するためにAIを使用している点です。開発にあたっては、実際のろうそくの炎を撮影した映像を使い、小規模なニューラルネットワークを学習させました。学習したモデルは炎の振る舞いを8つの変数で表現し、LEDの点灯パターンを生成します。
AIモデルには、画像などの生成に使われる畳み込みデコーダーが採用されており、パラメーター数は3545個です。毎秒30フレームで炎の表示を更新する仕組みで、あらかじめ記録された映像やアニメーションを再生する方式とは異なります。そのため、炎の動きが一定の周期で繰り返されることはなく、個々のDigital Candleで異なる揺らぎが生まれます。

本体下部には、Espressif製のマイクロコントローラー「ESP32-S3」が搭載されています。AIモデルはこのチップ上で動作し、144個のLEDを制御します。ESP32-S3はWi-FiとBluetooth Low Energyにも対応しており、LEDの明るさを調整することもできます。

電源はUSB Type-C端子から供給する方式で、5Vで動作します。設置用のドックが付属しますが、充電式バッテリーは内蔵されていないため、使用する際には外部から電力を供給する必要があります。実際の火を使わずにろうそくのような光を楽しめるため、火災などの危険を抑えられることも特徴です。

また、Digital Candleはオープンソースの製品として開発されており、GitHubで開発用のソフトウェアが公開されています。LEDは1個ずつ個別に制御できるため、炎のシミュレーション以外にも、時計や通知ディスプレイとして利用したり、単純なルールから複雑な模様が生まれる「ライフゲーム」を表示したりすることが可能です。

Digital Candleの価格は149ドル(約2万3500円)で、Arduboyの公式オンラインショップで販売されています。また、公式サイトではブラウザ上で炎の動きを確認できるデモも公開されており、実際に購入しなくてもAIが生成する炎の揺らぎを体験できます。
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in AI, 動画, ハードウェア, Posted by log1i_yk
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