日本サッカー界のレジェンド・中村俊輔の栄光と挫折の軌跡をまとめたムービーがガチ映画の予告編並みの感動クオリティ
サッカー日本代表の背番号10として数々の功績を残してきた中村俊輔選手は、Jリーグだけでなく海外のプロサッカーリーグでも活躍した人物。イングランド・プレミアリーグの名門クラブであるアーセナルで活躍するキーラン・ティアニー選手は、自身が少年時代を過ごしたセルティックの英雄である中村俊輔選手について「ずっとナカムラを目指してきた!」と語っているように、現役サッカー選手の中にも同選手のファンは多く存在します。そんな中村俊輔選手の栄光と挫折の軌跡をまとめたムービーが公開されています。
映画『NAKAMURA~Celtic Legend~』予告編 - YouTube
「ワールドカップに出たいです」という言葉と共に映し出されたのは、ノートに書かれた「南アフリカワールドカップで強豪を次々と破り、ベスト4に入り世界を驚かせてみせる!」という力強い目標。
「もっと世界のトップレベルを体験したいですね」
場面は変わり、「夢のようなプレーだった。あれは魔法だよ」と語るのは、中村俊輔選手が4シーズンを過ごしたセルティックの現地サポーター。
「サッカーの何たるかを日本人の中で一番よくわかっている」と語るのは、日本のプロサッカーリーグであるJリーグで活躍し、現在はサッカーセルビア代表の監督として活躍するドラガン・ストイコビッチ氏。
「中村みたいにキックが上手くて視野が広くてキープ力のある選手になりたい」と語るのは、セルティックの下部組織でサッカーをプレイしていた少年時代のキーラン・ティアニー選手。
中村俊輔選手への称賛の言葉が並べたてられたのち、中村俊輔選手の代名詞であるフリーキックがゴールに突き刺さるシーンが流れました。
さらに、華麗なドリブル突破から……
左足のアウトサイドキックでゴールキーパーをあざ笑うかのようなゴールを決めます。
「彼は天才だ。彼は誰よりも多くを担っている」という称賛の声がある一方で……
「周囲は『中村はタックルができない』と言う」という批判の声も多く存在しました。
「それがどうした?」
「そのチームで一番上手い人がつける」というセリフと共に映るのは、中村俊輔選手の背中にある背番号10。
22歳でJリーグの最優秀選手賞を最年少で受賞した中村俊輔選手の「お客さんをこう、魅せてやろうっていう気にもなります」という言葉。
「俺の10番を見てくれというジェスチャーをしました」
「しびれるぜ俊輔」という実況の魂の叫び。
「負けてもいい!すべてを懸けろ!」とチームにげきを飛ばすのは、2000年のシドニーオリンピックに参加するサッカー日本代表チームを率いたフィリップ・トルシエ監督。
「断言しておきますけども、これが今現在日本のベストのチームです」
「これがサッカーですね」と語るのは、2002年から2006年にかけてサッカー日本代表チームを率いたジーコ監督。
「逆にやっぱりギリギリで落ちるっていう経験も中々ないし」とは、2002年に日本と韓国で開催されたワールドカップの本大会に参加することはかなわなかった、中村俊輔選手の言葉。
「自分を置き換えて観るじゃないですか。俺がいたらやっぱダメなのかな…とか」と、ワールドカップに出場できなかった際の心境について語ります。
そしてサッカー選手としての全盛期に迎えることとなった2006年のドイツ・ワールドカップ。
その結果はグループリーグ未勝利での敗退という悔しいものに終わりました。これについて中村俊輔選手は「課題が残る大会でした」とインタビューの中で語っています。
ワールドカップでは輝かしい実績を残すことができなかった中村俊輔選手ですが、所属していたクラブチームではチームの歴史に残るようなゴールの数々を決めてきました。「試合前、僕はナカに言ったんだ。今夜、お前が主役になれって」と語るのは、中村俊輔選手がセルティックに在籍していた頃に監督を務めていたゴードン・ストラカン氏。
「スタジアムのセルティックファンはもちろん、テレビを見ている人も、パブで観ている人も、そして世界中の人々も固唾を飲んで見守っています」
「伝説を目撃せよ」
ナカムラァァァァァァ!!
左足のアウトサイドで蹴ったボールは左に大きくカーブしてゴールへ。
中村俊輔選手が所属したスコティッシュ・プレミアシップの名門・セルティックと、そのライバルであるレンジャーズによる対戦での初ゴールや……
ペナルティエリア外からディフェンスやゴールキーパーをあざ笑うかのように決めてみせたループシュート。
中村俊輔選手の活躍は現地メディアや実況で魔法と表現され、多くの称賛を集めることとなりました。
そして、2006年9月には世界の名門クラブであるマンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアム・オールドトラフォードで、伝説のフリーキックによるゴールを決めます。
元オランダ代表のゴールキーパーである名手、ファン・デル・サールが一歩も動けない極上の一発。
さらに、中村俊輔選手はセルティックのホームスタジアムでもマンチェスター・ユナイテッド相手にフリーキックで得点を決めています。このゴールは選手本人だけでなくファンの記憶にも深く刻まれるものとなりました。
体を大きく傾けるようにしてボールを蹴る、中村俊輔選手の特徴的なキックフォーム
「NAKAMURA~Celtic Legend~」
「この映画は実在しません」というオチでムービーは終了。
このムービーを作成したのは、YouTubeチャンネルのDA1-KID。ムービーは中村俊輔選手の誕生日である6月24日に公開されたもので、最後にある通りあくまで「予告編に似せて作ったムービー」ということで、映画「NAKAMURA~Celtic Legend~」は存在しない模様。あまりの完成度の高さにコメント欄には「ほんとにあったら公開日に映画館へ見に行くレベルです」「なんだ…映画無いのか…見たかったでござる」「予告が一番面白いという本質を理解しているね」といった絶賛のコメントが並んでいます。
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