レビュー

3種類の音声ファイルのうちどれが1番高音質なのかを当てる「How Well Can You Hear Audio Quality?」


高音質を求めて、SpotifyTidalなどの音楽ストリーミングサービスが続々とHi-Fiをサポートし始めています。しかし、多くの視聴者はWAVに代表される非圧縮形式と、MP3に代表される非可逆圧縮形式といった音声ファイルの音質を聞き比べることは難しいと考えられています。そこで、アメリカの非営利ラジオネットワークであるナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は、同じ音源をWAV・128kbpsのmp3ファイル・320kbpsのmp3ファイルの3種類で用意し、聞き比べができるテストページを公開しています。

How Well Can You Hear Audio Quality? : The Record : NPR
https://www.npr.org/sections/therecord/2015/06/02/411473508/how-well-can-you-hear-audio-quality

「How Well Can You Hear Audio Quality?」のページはこんな感じ。


下にスクロールすると、こんな感じに同じ曲のサンプルファイルが3つ用意されています。1曲目はColdplayの「Speed Of Sound」です。


再生マークを押すと、曲のフレーズの一部が数秒間流れ始めます。


3種類用意されているうち、「どれがWAV(最も高音質)なのか」を考え、右側の「YOUR PICK」と書かれたチェックボックスをクリックします。今回は真ん中を選択しました。


結果は正解。下部に「Speed of Sound」の音質にまつわる「Speed of SoundはAppleのiTunesストアからダウンロードされた10億番目の曲でした。Appleが2004年にiTunesストアを立ち上げた時、独自のAACファイル形式を使用して128kbpsでエンコードされました」というエピソードが表示されました。


続く2曲目はJay Zの「Tom Ford」です。ラップ調の曲なので、1曲目に比べてかなり分かりにくいです。


1番下を選んだところ、結果は不正解でした。表示されたエピソードは、Jay Zらアーティストによって導入されたTidalの紹介文でした。


こんな感じで用意された全6曲でテストを行った後、最後に音声をどうやって聞いたかについて回答します。A~Fまでの内容は以下の通り
A:電話またはコンピューターに接続されたヘッドフォン
B:アンプまたはDACに接続されたヘッドフォン
C:電話・タブレット・コンピューターの内蔵スピーカー
D:電話またはコンピューターに接続された外部スピーカー
E:アンプまたはDACに接続された外部スピーカー
F:Bluetoothで接続されたヘッドフォンまたはスピーカー


A~Fのいずれかをクリックすると、正解数と視聴方法についてのコメントが表示されます。Aの「電話またはコンピューターに接続されたヘッドフォン」の場合、「ヘッドフォンの品質によっては2種類のmp3を区別できる場合がありますが、アンプやDACがないとうまくいくとは限りません」という内容のコメントでした。


128kbpsの音声は「少し違う」となんとなく分かるものの、320kbpsとWAVとの違いは「ちょっとだけこっちの方がいいような……?」と思うだけで、ほとんど差を感じられませんでした。なお、曲順や選択肢の並びはページをリロードするたびに変わります。耳に自信のある人はぜひ試してみてください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
MP3ファイルの音質を聞き分られるか自分の耳をテストできる「mp3ornot.com」 - GIGAZINE

192kHz/24bitのハイレゾ無圧縮音源は本当に聴き分けられるものなのか? - GIGAZINE

3kbpsという低いビットレートでも高音質を実現するコーデック「Lyra」をGoogleが開発 - GIGAZINE

Apple Musicがより高音質なHi-Fiをサポートする可能性 - GIGAZINE

in レビュー,   ネットサービス, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.