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ソニーがAI研究専門の子会社「Sony AI」とPlayStationの協業を発表


2021年5月26日に行われたソニーの経営方針説明会において、ソニーが設立したAIの研究組織「Sony AI」とPlayStationが協業し、ゲームで使われるAIの開発が進められていることが発表されました。

2021年度経営方針説明会プレゼンテーション資料(スライドのみ) - presen_J.pdf
(PDFファイル)https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/strategy/pdf/2021/presen_J.pdf


Corporate Strategy Meeting FY2021 Presentation slides with speech script - speech_E.pdf
(PDFファイル)https://www.sony.com/en/SonyInfo/IR/library/presen/strategy/pdf/2021/speech_E.pdf

Sony’s AI subsidiary is developing smarter opponents and teammates for PlayStation games - The Verge
https://www.theverge.com/2021/5/26/22454377/sony-ai-playstation-game-agents-corp-document-presentation-2021-strategy

ソニーは2019年11月にAIの研究を専門とする組織「Sony AI」を設立しました。Sony AIは「ソニーグループが擁するイメージング&センシング技術などで、全ての事業領域における変革と、新たな事業分野の創出に貢献することを目標としている」とのことでしたが、具体的な計画は明かされていませんでした。

2021年度経営方針説明会において、ソニーの吉田憲一郎CEOは「ゲーム体験をより豊かにするための取り組みとして、Sony AIとPlayStationとの協業があります。AIの強化学習を活用し、プレイヤーの対戦相手、あるいはパートナーとなるゲームAIエージェントの開発を進めています」と言及しました。詳細は語られませんでしたが、これまでより賢いゲーム内AIが誕生するものとみられています。


Microsoftなど、ゲームに関心を持つ他の大手テクノロジー企業もゲーム内AIの開発に着手しています。しかし、海外メディアのThe Vergeは「Microsoftの取り組みは純粋な研究のみを視野に入れていますが、ソニーはゲームに実装することに焦点を当てているようです」と分析しています。

ソニーのAIに対する取り組みは以前から報じられており、2021年4月には「自分の代わりにゲームをプレイしてくれるAI技術」の特許を申請したと報じられています。この技術はAIがプレイヤーの操作を学習して、プレイヤーがコントローラーを手放した時などに代わりにゲームを続行してくれるものであることが明らかになっていました。

ソニーが「自分の代わりにゲームをプレイしてくれるAI技術」の特許を取得していたことが判明 - GIGAZINE


なお、今回の説明会では、他にも「ソニーのファーストパーティタイトルとフランチャイズタイトルをモバイルに拡大すること」「より多くのソニーのゲームを映像化すること」「PlayStation Network、PlayStation Now、およびPlayStation Plusを成長させること」などが議題として語られました。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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