世界初・プラスチックを従来比で98%排除した「紙カミソリ」の切れ味を確かめてみました

使い捨てカミソリ国内シェア1位という老舗刃物メーカーの貝印が「プラスチック排出量の削減」を目指して、刃以外を紙で作った「紙カミソリ」の商品化を発表しました。水場で使うことの多いカミソリが紙製になって使いやすさはどんな感じなのかを、一足先に確かめてみました。
紙カミソリ | 貝印のカミソリポータルサイト
https://www.kai-group.com/products/kamisori/product/kamikamisori.html
紙カミソリのパッケージは紙製。色は白・黄・緑・青・赤の5色が用意されています。

パッケージには「プラスチック 98%削減」「世界初!紙カミソリ」とアピールされています。

パッケージの見た目は紙の封筒。公称で薄さ3ミリとのことで、「本当にカミソリが入っているのか?」と思ってしまうほど。

重さはパッケージ込みで、実測で5グラムでした。

パッケージ裏にはイラスト付きで紙カミソリの組み立て手順が掲載されています。

刃部はステンレス刃物鋼、ヘッド筐体はスズメッキ鋼、その他は紙でできているとのこと。

パッケージの封はそのまま手で切れました。

中身はこんな感じ。

刃の部分には保護シールが貼られています。

さっそく紙カミソリを組み立ててみます。柄の部分を折り畳んで……

重ねます。

ヘッド部分を折り返し、柄のさしこみ口に差し込みます。

刃を覆っていた保護シールをはがします。

はがした保護シールを巻いて、差し込んだヘッド部分を固定します。

ものの数分でで完成。ハサミやカッターを使うことなく、簡単に組み立てられました。

柄の側面には「PAPER RAZOR」と印字されています。

柄部分の断面は三角形。

柄を手で持ってみると、三角形であることに加えて使い捨てカミソリとしては少し太めなので、しっかりとホールドできます。

紙カミソリ本体の重さは実測で3グラム。

紙カミソリのヘッド部分はこんな感じ。刃は三枚で、ヘッド部分もほぼ金属だけで構成されており、非常にシンプル。使い捨てカミソリにはローションが付属していることもありますが、紙カミソリには付属していません。

ヘッド部分を横からみるとこんな感じ。

紙カミソリは1dayの使い捨てカミソリとのこと。実際にどれだけ剃(そ)れるのかを試すため、40度のお湯とシェービングジェル、タオルを用意しました。

実際に紙カミソリを使ってみると剃り味はかなりよく、ジョリジョリと問題なく剃れます。一般的なT字カミソリよりも柄が短く太めなので、取り回しはかなりいい印象。ヘッドは固定ですが、めちゃくちゃ軽い上に色んな方向に動かせるので、かなり軽快に剃ることができます。実際に使った編集部員からは「音と感触が理髪店でヒゲを剃ってもらったときのものに近いかも」「普段使っている替え刃型のT字カミソリよりも切れ味がよく、使いやすい」という感想もありました。

ヘッド部分の金属はなめらかで、ヒゲはしっかり剃れている一方で肌がヒリヒリする感じはありません。「リンス付き・5枚刃のT字カミソリを使っているが、いつもカミソリ負けして肌が荒れる」という編集部員は「カミソリで肌が傷付いてしまった感覚もなく、快適に剃れている」とコメントしました。

「丈夫な紙スプーンや牛乳パックから着想を得た」という紙カミソリの紙部分は、耐水性に優れた仕様になっています。剃ったあとのカミソリをお湯でジャブジャブとすすいでも、紙がへたってしまう感触はまったくありません。

紙カミソリを水で20秒ほどすすぎ、構造的に一番強度が低そうなヘッド部分の付け根を親指でぐっと押してみましたが、紙の固さに変化はなし。指で弾くと「コツコツ」という音がするほど。

実際に使ってみると、紙カミソリは紙を折り畳んだだけとは思えないほどにしっかりとした作りでした。軽くて柄が短めで持ちやすくて取り回しがよいので、かなり使いやすい印象。紙カミソリは薄くて軽く、組み立ても非常に簡単なので、旅行に携帯するアイテムとしてもかなりアリ。また、本体の紙部分に印刷ができるので、会社の贈答品やホテルのロゴ入りアメニティなどにも使えます。
紙カミソリは以下のページで先行予約受付中。価格は5色セットで税込1100円で、送料は無料です。
【先行予約受付中 4/22以降出荷開始】紙カミソリ (5色セット) | 貝印公式オンラインストア
https://www.kai-group.com/store/products/detail/13152

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