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Amazonが従業員を効率的に作業させるための「ゲーム導入プログラム」を拡張へ


Amazonが、倉庫作業の退屈さをゲームでまぎらわせるプログラム「FC Games」を拡張し、フルフィルメントセンターの効率改善を図っていると報じています。

Amazon Expands Effort to ‘Gamify’ Warehouse Work — The Information
https://www.theinformation.com/articles/amazon-expands-effort-to-gamify-warehouse-work


Amazon expands gamification program that encourages warehouse employees to work harder - The Verge
https://www.theverge.com/2021/3/15/22331502/amazon-warehouse-gamification-program-expand-fc-games


Amazonはロボットを使って倉庫作業の多くの要素を自動化する取組みを何年もかけて行っています。この取組みの最終的な目標は「反復的で危険な仕事をなくすこと」ですが、記事作成時点ではまだロボットと人間が「共働き」している状況です。


しかし、ロボットと一緒に働くため、倉庫の従業員もしばしば機械的な役割を強いられており、より少ない動きとより多くの繰り返しが求められるため、作業内容が単調になりがちです。Amazonの内部調査では、ロボットにより自動化された倉庫では、人間だけが働いている倉庫よりも、人間の従業員がケガをする割合が高いことが示されており、単調すぎるタスクは作業効率を悪化させてしまいます。

Amazon倉庫での「深刻な負傷」の発生率は業界平均の2倍、自動化が進んだ倉庫で特に負傷率が高いとの指摘 - GIGAZINE


そこでAmazonは2019年から、倉庫作業の退屈さを軽減するため、Amazonでの買い物に使える独自通貨をゲットできるゲームを導入する「FC Games」というプログラムを推進していると報じられていました。

Amazonが倉庫労働者の退屈を紛らわせるために「ゲーム」を導入している - GIGAZINE


Amazonが導入しているゲームはスーパーマリオブラザーズのような昔の任天堂ゲームに似た単純なグラフィックで、倉庫に置かれているスクリーンでプレイ可能。ゲームへの参加は任意ですが、従業員の間でゲームはかなり人気があると、元従業員が証言しています。

また、「タマジラ」と呼ばれるたまごっちのような電子ペットゲームでは、さまざまなタスクを達成することで得られる報酬をペンギンや恐竜などに与えることができるそうです。このゲームでは、特に電子ペットが倉庫作業に貢献してくれるわけではありませんが、ペットの成長をスコア化して他の倉庫の従業員と競うことができるそうです。

The Informationによれば、Amazonはアメリカ国内の少なくとも20州にあるフルフィルメントセンターでを新たに導入していくとのこと。Amazonの広報担当者であるケント・ホレンベック氏は「従業員はこれらのゲームに参加するオプションを楽しんでいると聴いています。これまでの導入例からのフィードバックを受けて、より多くの倉庫でこのプログラムを導入できることをうれしく思います」と語りました。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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